10の数秘術的な意味
円環,完全,終わり,始まり
(Complete,Cycle,Now,the cycle is complete )
10の数秘術的な解説
数秘術は、「1~9」までを一つの単位として天地万物を分類する分類システムであり同時に占術の一つでもあります。
なので、「10」は番外編です。基本的に「1+9=10」「はじまり(1)+おわり(9)=円環(10)」として処理します。
10以上の数全てに関しては、こうしたこじつけを使って、「1~9」に還元して解読するのが基本となります。
10は、 1の始まりのエネルギーと9の完結のエネルギー、この二つの意味合いが結婚しています。その意味では陰(パッシブ)と陽(アクティブ)がお互いに補い合っていると言えます。
「何かが始まる(1)ということは、何かが終わる(9)ということ」「何かが終わる(9)ということは、何かが始まる(1)ということ」
という発想で見てみると、数秘術的な10は解読しやすくなるでしょう。
なお、33とか色んな「1-9」以外の数字に関しても、1から9までの組み合わせで処理していけば問題なくリーディング可能になります。
数秘術のスタイルは多種多様なので、「1-9」以外の数字を特別扱いするスタイルをとる術者もいます。
ただ、基本的に全て「1-9」に還元して考えていけば何の問題もないということです。
タロットの小アルカナの10は、スタートの意味が強調されればポジティブな雰囲気に、終末のイメージ画強調されればネガティブな雰囲気に描かれます。ウェイト版ではポジティブなイメージ画がつけられているカップの10は、トート版ではネガティブなイメージ画がつけられています。これは10のもつ「はじまり感」と「おわり感」のどっちを強調するかという発想の違いになります。
タロットと生命の木の場合は、1~10まで数があります。完結の概念が、最初は9だけであらわされていたのが、9と10に分離していったと考えてみると分かりやすいでしょう。
コメント
現代のような資本主義経済の世の中においては
「お金を与えるということは、何かを手に入れるということ」「何かを手に入れるということは、お金を与えるということ」
という等価交換の法則が成り立ちます。
「失うことは与えること」「与えることは失うこと」
ということです。片側だけに注目すると増えたり減ったりしていますが、全体的にみるとバランスは常にとれているというのがポイントになります。
100円でジュースを買ったとして、100円を失う=ジュースを手にする、ジュースを手にする=100円を失う、ということで「手にすると失う」はセットになっているわけです。
資本主義的に全てをマネー換算すると上記の会計チックな語り口になりますが、ボランティア的なことの場合は
「達成感や与えた感という喜びの感情」と「時間やスキルや手間や智恵」を交換しているわけです。
これも実はトータルで見ればプラスマイナスゼロになってますよ、というのが円環的に見る、数秘術の10的にみる発想になります。
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参考文献など
正統ピタゴラス数秘占術(渡辺 だりあ) | 十牛図(禅) | ト-トの書(A.クロウリー) | 数秘術汎論 | Wikipedia etc
※この記事は、理解のステップとして面白いものをという編集方針を基本としています。