百合(リリー) | イメージ シンボル 小辞典

1.百合(リリー)を象徴として解読する場合の素材

【聖書神話関連】

谷間の百合(雅歌第二章)
受胎告知(大天使ガブリエルや聖母マリアと共に描かれる)

 【ギリシャ神話】
ゼウスの妻ヘラの乳から生まれた花

【現代】
女性同性愛の暗喩

【ヨーロッパ史】
フランス王家の紋章

【日本史】

神武天皇の恋愛シーンで山百合が登場(古事記)

2.百合(リリー)のシンボルとしての考察

「聖処女マリア」のシンボルという話があるので、「純潔」的なものが1つあります。

大天使ガブリエルが受胎告知の絵にでてくると、よく「鳩」と「百合」が同じ絵の中に登場しますが、百合のほうは純潔といったもののシンボルで、鳩は精霊のシンボルです。

一方で同じ聖書ネタでも、雅歌は恋愛歌なのでこちらからは「エロス的な要素も含む美しさ」的なものが出てきます。よく「シャロンのバラ、谷間の百合」と引用される部分の百合のほうです。

バラは赤、百合は白、と一対でとらえるなら、「赤=情熱 白=静謐」「赤=女性の熱情 白=男性の熱情」みたいにとらえるのもよいでしょう。

バラが「美しいものにはトゲがある」という、毒と薬を両方含む二重性を特徴とするのに比べると、百合は二重性を含むことはあまりないのが特徴になるでしょう。

キャラクターのシンボルとして部屋のインテリアなどに花を取り入れて描写するとしたら、感情の起伏がわりとあるキャラクターにはバラが、感情のわりと安定したキャラクターには百合が、それぞれ配しやすいと思います。

ヨーロッパの歴史と言う意味ではブルボン王朝の紋章が百合の紋章(fleur-de-lis)なので、マーク化された百合には「王族」的なイメージを持つ人が少なくないであろうことも付け加えておきます。

なお、フランス王家の紋章(フルール・ド・リス)の百合は、いわゆる百合(リリー)ではなく、アイリス(あやめ・かきつばた・しょうぶなどの親戚)の意匠化ではあると言われています。

日本史で花というと、奈良時代は天神様のシンボルでもある「梅」、平安時代以降は西行法師も好んだ「桜」が圧倒的に存在感が強いです。ただ、百合が全く出てこないわけでもなく、神武天皇(男)が女性と一晩を過ごす時に、周りに山百合が描写されるシーンが古事記にあります。こちらの百合は雅歌と同じでエロスな雰囲気で登場しています。

3.百合とタロット

ウェイト版の魔術師には「赤い花と白い花」が描かれています。これは、「シャロンの薔薇。谷間の百合。」のイメージで、例えば「艶やかさと純潔」とか「男性性と女性性」などとイメージして読むといいでしょう。

百合が薔薇とセットで登場する場合は、「2つで1つ」「火と水」みたいな意味を読もうとするとわかりやすくなると思います。

あとは、「白い百合の花」のみが気になった場合は、まず「聖母マリア」的な「清らかさ」のイメージで見て、はまる気がしなかったら、逆発想で「エロス的」なイメージで見ていく、というのがよいでしょう。

同じ意味のシンボルでも、「純粋さが必要」と見るのか、「純粋さは不用」として見るのか、そこはケースバイケースということです。

トート版の皇帝には、百合の紋章(fleur-de-lis)が床に描かれています。これはマリア様のシンボル的にとってもよいのですが、皇帝なので王家の紋章がある、くらいで見ておくのがよいと私は思います。

4.ざっくりまとめ 百合の意味

百合=「聖母マリア」「純潔」「王権」「恋愛」

※薔薇(バラ)と一対であるとイメージして考察する

 5.参考文献・参考サイト


聖書
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