ワンドの2のキーワード
ワンドの2は、Dominion(ドミニオン)、支配と呼ばれます。
支配というのはゆるやかに導く、指導する、といった場合もあれば、
ムチとアメでコントロールするような場合もあるでしょう。
ワンド(理想)×2(荒っぽさ)= Dominion(支配)
理想を荒っぽく教育すること=支配、という感じで。
イメージストーリー
新入りが徹底的にしごかれる海兵隊の新兵訓練。
新弟子が可愛がられる、相撲の稽古。
千本ノックで根性をいれられる野球部の合宿。
メンタル的に死なない程度にハードに後輩を鍛える。
シンボル解説
トートタロットのワンドの2には、占星術マークでいうと、おひつじ座の火星が描かれています。
火星(戦う男神)× おひつじ座( 衝動 )=Dominion(支配)
戦士たちが衝動的に飛び出していく、力による支配、ということで。
日本の伝承(神話・昔話・伝説)で例えるなら?
分かりやすくパワーで押す話ですと、鬼退治の話などもいいでしょう。
その他
カードに描かれているのは仏教の宝具で、もとはインドの雷神インドラの武器として知られるものです。
ヴァジュラもしくはドルジェもしくは金剛杵(こんごうしょ)とも呼びます。
金剛はすごくかたいという意味、また、ダイヤモンドの意味です。下記は現代の金剛杵。
なお、現代人が見ると宗教的な宝具にしか見えませんが、もともとはこのツールは「雷神の武器」です。北欧神話で言えばトール(雷神)のハンマー、日本神話で言えば雷神タケミカヅチの剣です。
このカードの金剛杵(こんごうしょ)は、刀剣やライフルや自動小銃の仲間だと思って眺めてみるとイメージがわきやすくなるかもしれません。
というのは、クロウリーは、このカードの金剛杵(ヴァジュラ)について
「それはその創造的な形態においてより、破壊的な形態において、力を発揮する。」(トートの書P194)
と解説しています。どちらかというと破壊的なパワーの象徴として登場させたようです。
このカードは、エジプト趣味が目立つトートタロットの中で、インドより東のモチーフのアレンジが出てくるカードの1つです。
恋愛
最後に、「恋人・パートナーとの出会いに悩んでいる」人に向けた恋愛トークでの「ワンドの2=支配」の参考例を。
ポジティブにとれば「自分の好みを遠慮なしではっきり宣言すると、いい人が見つかる」といった展開です。ネガティブにとれば「相手をコントロールしようとしすぎると、出会いが減る」という展開になります。
<ストーリーシンボル企画制作のアイテム&冊子>
・日本の神仏カード(第三刷!)、日本の伝承タロット (Amazon.co.jp、日本のオラクルカードタロットカード全集、などで販売中)
<小アルカナ | 大アルカナ>
<シンボル記事>
牛 | 山 | 百合 | 薔薇(バラ)| 鳩 | 天使 | ロータス | 猫 | 犬 | 双子 | 惑星記号 | 十二星座 | シンボル記事の目次 |
<ライダーウェイトタロット(RWS)>
<占星術>
十惑星のイメージ、惑星記号の意味 | 十二星座の神話とイメージ
<生命の樹 | 数秘術>
<神話>
通信講座・教材
1.タロットカード 解読テクニック 音声&PDF(初心者さん向き)
2.タロット教材各種 生命の樹をふまえたタロット講座など(基礎&応用)
参考文献など
ト-トの書 / The Book Of Thoth (A.クロウリー),正統ピタゴラス数秘占術(渡辺 だりあ), 易経 ビギナーズ・クラシックス(三浦 國雄) The Qabalistic Tarot: A Textbook of Mystical Philosophy (Robert Wang) ,Wikipedia (English,日本語)etc
※この記事は、理解のステップとして面白いものをという編集方針を基本としています。