ソードの9のキーワード
ソードの9は、Cruelty(クルーティー)、残酷と呼ばれます。
異端審問官(魔女狩りをする人)みたいな、狂信的で厳格な僧侶をイメージをするといいでしょう。
すごくドエス(攻撃的)で有能な人の仕事ぶりをイメージしてください。
ソード( 攻撃性 )× 9( 到達点 )= Cruelty( 残酷 )
攻撃性や男性性は突き詰めると、残酷そのものになる。
イメージストーリー
「そこまでやるか!」というレベルの課題を訓練生に出す鬼教官。
気に入らない人は、何のためらいもなく処刑する王様。
自分の持っている正しいやり方を、有無を言わさず押し付ける人。
新人研修で、学生をその会社の人に適した人間に洗脳しなおす研修講師。
一切の反論を認めずに「(死んでも)やれ」と命令する上位者。
シンボル解説
トートタロットのソードの9には、占星術マークでいうと、ふたご座の火星が描かれています。
ふたご座( 興味性 )×火星( 戦闘 )=Cruelty( 残酷 )
興味性が戦うことにだけ向けば、幼女のような残酷さが発揮される。
日本の伝承(神話・昔話・伝説)で例えるなら?
「残酷」なる裁きということで、閻魔様が容赦なく嘘つきの舌を抜く、みたいなのがいいと思います。
その他
トートの書を読むと
「天空の支配者は、双子宮に位置する火星、
つまり抑制なしに作用する、むき出しの激烈な渇望である。」
(トートの書 P206)
とし、宗教裁判官、魔女狩りでの異端審問官的なものにこのカードの「残酷さ」を例えています。
「あいつは悪魔崇拝だから死刑だ。」みたいな異端審問は、表面的には裁判という
理性的な形式をとりますが、実体的には 「恐怖心や攻撃心」のようなネガティブな感情に基礎をおきます。
この種の攻撃に対しては、基本的には逃げるが勝ちでしょう。狂信者には話が通じないのが一般的ですので。
ただ、時として、狂気には狂気で応酬するという方向性が現実的な対応となることもあるでしょう。(冷戦期の米ソ間の核バランスと同じ話です)
恋愛
最後に、「恋人・パートナーとの出会いに悩んでいる」な人に向けた恋愛トークでの「ソードの9=残酷」の参考例を。
ポジティブにとれば「切り捨てるべきものをさっさと切れば、素敵な出会いがやってくる。」といった展開です。ネガティブにとれば「情に流され続けると、絶望的な出会いしかよってこない。」という展開になります。
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参考文献など
ト-トの書 / The Book Of Thoth (A.クロウリー),正統ピタゴラス数秘占術(渡辺 だりあ), 易経 ビギナーズ・クラシックス(三浦 國雄) The Qabalistic Tarot: A Textbook of Mystical Philosophy (Robert Wang) ,Wikipedia (English,日本語)etc
※この記事は、理解のステップとして面白いものをという編集方針を基本としています。