キーワード
21 宇宙(The Universe) タウ(Taw) 土星
意味 完成 終わり 計画の完了 具現化 etc
キーワード解説
ヘブライ文字ののタウは、印を意味し、ヘブライ文字ののアルファベットでは最後の文字です。アルファベットのTの起源となる文字のひとつです。(TerraのT TeaのT TreasureのT)
数字の21は、数秘的には21=2+1=3で、”万物の母(陰)”を象徴します。
土星は、ローマ神話では「農耕の神サトゥルヌス」、ギリシャ神話では
「時間の神クロノス(ギリシャ語で時の意味)」や「創生神話の神クロノス」、
金属では「鉛」、占星術では「責任感、権威、難事への対処能力、信頼性など」、を象徴します。
イメージ
このカードを一言で言うと、”物事の完成”、です。
現実的には、物事の完成や達成を象徴するカードですが、心の世界では「何らかの真理を体得する」のがこの段階です。成功パターンや思考パターンの確立、と考えてもいいでしょう。
「全ての真理には両面があります」、これを忘れてはいけません。
例えば「戦いはあってはならないこと」というのも真理の一面にすぎません。
日本の歴史を見ても、明治維新は戦いによって成し遂げられました。外国の歴史を見ても、フランス革命もアメリカ独立も全て血と謀略で勝ち取られてきたのです。民主主義や自由の歴史はペンだけではなく剣によって開拓されてきたものなのです。
もし、明治の革命がなければ、いまだに「生まれた家によって全てが決まる」というとても嫌な世の中が続いていたことでしょう。儒教を悪用して強化された江戸時代の古い社会制度を破壊するためには武器の力が必要だったのです。
物事の完成とは、何かしらの真理を体得すること、何らかの価値観を得ることでもあります。しかし、真理は言葉に表された瞬間、理性で理解した瞬間に古くなっていってしまいます。人間の理解というのは、賞味期限のすぎたお刺身のように劣化していくのです。
戦いを例にするのならば、「正義の戦いのために命をささげよう」という真理と「戦いは避けるべき」という真理、これはどちらも正しいのです。前者がなければ、明治維新のような革命は成し遂げられなかったでしょう。しかし後者がなければ、戦争ばかりしている状態が続いてしまったでしょう。1年中臨戦態勢のままでは、文化も産業も育ちません。
真理や正義を現実世界で活用する時は、「どちらが有用か?」という視点で常に検証し続ける
ことが大切になります。
全ての真理や正義には、両面あります。物事は、完成した瞬間に古くなります。成功にも失敗にも、正義にも悪にもとらわれることなく、善悪の彼岸を歩きましょう。これが、このカードの象徴する境地です。
物語で例えると?
国譲り神話などの世代交代のストーリーを持つ物語が近いでしょう。日本の神々は、国譲り神話をみても意外に素直に次世代に物事を譲る傾向があります。といっても、「現世はアマテラスの子孫に譲ろう。私は幽界(神事)を治めよう」といって引退したオオクニヌシのように、ただ譲るわけじゃなくて、活動する世界を変えるだけだったりします。
このカード、「そろそろ活動する世界を変えなさい」という雰囲気でもよく出るかもしれません。
コメント
土星が最果ての星だったというのが昔の西洋占星術でして、だから土星が配当されるのですが、今ならやっぱり冥王星なり第十三惑星なりのほうがイメージあうかもしれません。要するに「最果ての星」という意味があったので。
精神世界的な修行の段階としては、最終段階、アセンションや解脱して、輪廻の輪から解き放たれた状態を象徴します。お金の修行の段階としては、労働の必要性から解放される状態、でしょう。
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