カップの4の意味 < Luxury 贅沢 > – トートタロット –

カップの4のキーワード

カップの4は、Luxury(ラグジュアリー)すなわち贅沢と呼ばれます。
映画でセレブが使いそうな高級店の贅沢な空間をイメージしてみましょう。
昔の貴族が住んでいるお城や宮殿のような落ち着きのあるイメージです。

カップ(感情)×4(固定)= Luxury(ぜいたく)

感情のエネルギーが非常に安定した状態、これを作り出すのが贅沢な空間である、と理解してみてくたざい。

>>スートと数字のイメージ・意味は、こちらを参照

イメージストーリー

高層ビルの最上階にあるレストランの窓からは、都会の風景が良い感じにキレイに見える。見慣れた風景だけど、どこか違って見えるのは気のせいだろうか。
青い光が反射しているテーブル、何時間でも座れそうな絶妙なチェア。

お父さんのように安心感のある男性が、うやうやしくティーポットをテーブルに
置いてくれる。

紅茶を一口飲むと、ブラウニングの詩が思い出された。

「GOD’S IN HIS HEAVEN. ALL’S RIGHT WITH THE WORLD」
(神は天に在り、全て世は事もなし)

雲がゆっくりと流れるごとに、テーブルの上の食器の色が微妙に変わっていく。

永遠に座っているわけにもいかないが、このまま夜まで座っていたい気もする。

シンボル解説

トートタロットのカップの4には、占星術マークでいうと、かに座の月が描かれています。

かに座(優しさ)×月(無意識)=Luxury(ラグジュアリー 豪華)

真の高級店(ラグジュアリー)は、おもてなし(優しさ)を意識させない。(無意識)

ということで。

>>12星座と10惑星の意味は、こちらを参照

日本の伝承(神話・昔話・伝説)で例えるなら?

竜宮城で、カップルで素晴らしい空間で楽しく暮らしている浦島太郎と乙姫みたいなイメージです。
言ってみればハネムーン期間中の幸せなカップル。(昔話だと、浦島が地上に帰りたくなる日が来てしまいますが)

その他

アレイスター・クロウリーの、カップの4の解説をみると、

「4は制限・拘束を意味する」「4は全くの停止であり、行き詰まりである」(トートの書 P201)
「実際のところ、4は固体化と物質化を意味する」(トートの書 P184)

といった文言が見えます。数秘術やタロットカードの文脈において、「5」は「運動・変化」のイメージをもつのに対し、「4」は「静止・固定」のイメージを持ちます。

カップの5は失望ですが、失望するということは感情に変化が起きるということです。一方で、カップの「4」は贅沢ですが、贅沢な気分というのは感情が安定しているということです。

たとえば「変化と安定」「不良と優等生」的な、対になる言葉のイメージでカードを見ていくと、カードの構造がだんだん分かりやすく見えてきます。

恋愛

最後に、「恋人・パートナー絶賛募集中」な人に向けた恋愛トークでの「カップの4=贅沢」の参考例を。

ポジティブにとれば「まずは1人のまま幸せになりましょう、不幸な人と付き合いたい異性はいません。」という意味です。ネガティブにとれば「そのまま快適な1人生活でいると一生そのままです。不快感があっても出会いがある環境へ移動してください」という意味になります。

 

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通信講座・教材

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参考文献など

ト-トの書 / The Book Of Thoth (A.クロウリー),正統ピタゴラス数秘占術(渡辺 だりあ), 易経 ビギナーズ・クラシックス(三浦 國雄) The Qabalistic Tarot: A Textbook of Mystical Philosophy (Robert Wang) ,Wikipedia (English,日本語)etc

※この記事は、理解のステップとして面白いものをという編集方針を基本としています。

nakajima oumi

nakajima oumi

シンボルと精神世界の研究家。 「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」。日本文化と欧米文化は異なるからこそ面白い。

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