ソードの6のキーワード
ソードの6は、Science(サイエンス)、科学と呼ばれます。
理知的な自然科学系の研究者をイメージをするといいでしょう。
客観的知性による観察と因果関係の体系化とでも言い替えてもいいでしょう。
問題が起きた時に、原因と結果の関係性を細かく観察して、
地道な実験と改良を重ねるイメージです。
ソード( 知性 )×6( 調和 )= Science( 科学 )
天才科学者のイメージは、知性(知恵)と狂気(愚かさ)の美しい調和。
イメージストーリー
何度も観察して、重箱の隅までチェック。
小さなテストを繰り返して、改善を進めていく。
きっとよくなるというポジティブさを持って、実験を繰り返す。
法則性をみつけて、対応方法を作る
シンボル解説
トートタロットのソードの6には、占星術マークでいうと、みずがめ座の水星が描かれています。
みずがめ座( 自由 )×水星( 好奇心 )=Science( 科学 )
自由な好奇心の発達こそ、科学の発展の原動力。
日本の伝承(神話・昔話・伝説)で例えるなら?
ソード(力)の6(調和)なので、さるかに合戦ではありませんが、みんなで力をあわせて
何かをなしとげた的なものがよいでしょう。
その他
トートの書を読むと
「すべての精神的、道徳的能力の完全な平衡を勝ちとることは至難であるし、常に変化する
世界ではそれを保つことはほぼ不可能であるが、」
(トートの書 P206)
とあり、完全な平衡を勝ちとるには、科学的概念が必要という話が続きます。
これを言い換えると「無意識を客観的に意識化できる部分が増えれば増えるほど、精神の安定性は増していく」という話が近いのではないかと思います。
お天気の予測で考えるなら、統計的に毎年来ることが分かっている台風は、予測不可能な大地震よりは怖くないというのと似たような話です。
なお、「科学」というのは西洋で生まれた思想であり、「キリスト教」の影響を色濃く受けている面があることを補足しておきます。
たとえば、世界の神話を分類する場合、「聖書」を「神話」と分類する人は意外と少ないです。これは、キリスト教の人が欧米人の圧倒的多数派だからです。無意識に、自分達の宗教は「特別扱い」しがちということです。
ソードの6には「犠牲になった神の子イエス」の象徴である「十字架」がありますが、タロットの「6」はわりと幼子イエス的なものも象徴します。
恋愛
最後に、「恋人・パートナーとの出会いに悩んでいる」な人に向けた恋愛トークでの「ソードの6=科学」の参考例を。
ポジティブにとれば「新しい知的体験が、新しい出会いにつながる。」といった展開です。ネガティブにとれば「真面目に考えすぎると、人間的魅力が下がる。」という展開になります。
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参考文献など
ト-トの書 / The Book Of Thoth (A.クロウリー),正統ピタゴラス数秘占術(渡辺 だりあ), 易経 ビギナーズ・クラシックス(三浦 國雄) The Qabalistic Tarot: A Textbook of Mystical Philosophy (Robert Wang) ,Wikipedia (English,日本語)etc
※この記事は、理解のステップとして面白いものをという編集方針を基本としています。