ソードの4のキーワード
ソードの4は、Truce(トゥルース)、休戦と呼ばれます。true(真実)ではありません。
頭を使わないという意味では「考えないことを決める」ということです。
相手の気持ちは考えても分からない。なので「分からないこと前提にする」としてしまえば楽になります。「お互いに、相手に同意できないことを合意する」みたいな話です。
ソード(攻撃力)×4(安定)= Truce(休戦)
攻撃力の勢いが安定してくると、休戦に至る、ということで。
イメージストーリー
友達同士で「趣味があわないこと」に合意する。
取引先と立場が相いれないことを確認する。
なにかを議論しない、ということを決める。
相性が悪い相手と、友達になることを諦める。
無駄と判断したことを、考えないと決める。
シンボル解説
トートタロットのソードの4には、占星術マークでいうと、てんびん座の木星が描かれています。
てんびん座( バランス )×木星( 拡大 )=Truce(トルース 休戦)
戦線が拡大して軍事バランスが崩れると休戦が望まれる。
ということで。
日本の伝承(神話・昔話・伝説)で例えるなら?
ソード(知性)の4(安定・保守)なので、「亀の甲より年の劫」的な、老人の知恵を称える話がよいでしょう。天岩戸伝説も、オモイカネの視点からみるとソードの4的かもしれません。
その他
トートの書を読むと
「このカードは、知性の世界における権威という観念を称える」
(トートの書 P206)
とあります。
「4」は「安定・秩序」を象徴しますので、ソード(知性)の4(安定)は、権威となったのでしょう。
権威を妄信しすぎることは奴隷への道ですが、権威に従うというのは合理的な判断の象徴でもあります。
医者にもらった薬を言われた分量で飲んで病気を治す、というのと似たような話です。
トルース
トルース(休戦)というのはあまりカタカナ語ででてきにくいですが、世界有数の大都市ドバイを擁するアラブ首長国連邦(UAE)の英国保護領時代の国名は、トルーシャル・オマーン(Trucial Oman)でした。
英国軍と現地の首長達が休戦条約を結んだ時に、休戦という言葉がそのまま国名に入ったようです。
ついでにドバイのここ100年の歴史を短くまとめると以下の感じです。
もとは真珠取りなどを細々と営む漁村だったのが、1960年代に油田が出たことでオイルマネーを手にします。
が、埋蔵量少なかったので「いつまでも石油に頼れない」ということで産業の多角化をすすめました。
そして、金融・貿易・観光の中心センターとして、石油産業に依存しないシンガポールや香港のような大都市を作り上げ、現在に至ります。
ソードの4はドバイ?
タロットに話を戻すと、無駄な戦いをやめると砂漠に大都市が出現したドバイのような繁栄がやってくるかもしれない、と覚えておくといいと思います
恋愛
最後に、「恋人・パートナーとの出会いに悩んでいる」な人に向けた恋愛トークでの「ソードの4=休戦」の参考例を。
ポジティブにとれば「頑張ることを休むと、いい出会いがある。」といった展開です。ネガティブにとれば「ただ家で寝ていても、何も起きませんよ」という展開になります。
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参考文献など
ト-トの書 / The Book Of Thoth (A.クロウリー),正統ピタゴラス数秘占術(渡辺 だりあ), 易経 ビギナーズ・クラシックス(三浦 國雄) The Qabalistic Tarot: A Textbook of Mystical Philosophy (Robert Wang) ,Wikipedia (English,日本語)etc
※この記事は、理解のステップとして面白いものをという編集方針を基本としています。