カップのクイーンのキーワード
一言で言うと「寄り添う人」です。
コートカードはキャラクターカードなので、どんなキャラかという自分なりのイメージをもつことが大事です。
例えば?(日常生活的)
恋愛なら、相手に合わせることが習慣化している人
仕事なら、相手の反応を見て返していくのが得意な人
あるいは、自分の意見や感情は脇に置いて、相手が望むことをしゃべることが多い人です。
16人のコートカードの人物達をリーダー気質(自分発で動く)とフォロワー気質(相手に反応して動く)に分けた場合、カップの女王は最もフォロワー気質の高い人と言ってもよいでしょう。
クロウリー式の易とタロットの対応
易では、58の兌為沢に対応しています。「兌(だ)」という言葉自体は
「喜び」という意味です。
上爻の爻辞は「引きて兌ぶ」(引退して喜ぶ。ひかれて喜ぶ)
他の爻辞も「喜び」の話ばかりです。一部、「調子に乗んなよ」的な訓戒もありますが。
引く喜び、引退する喜びみたいなのもあるので、「受動的な喜び」と解釈するとタロットのイメージとわりときれいにつながる気がします。
「喜び」というのは共有すると倍増するものですので、「あなたの喜びは私の喜び。私の喜びはあなたの喜び。」という解釈にもっていっても、タロットともリンクしやすくなるでしょう。
クロウリー式のタロットと易のリンクは、女王は「沢」で水は「沢」なので、水の女王は沢と沢を組み合わせている「兌(だ)」に対応するという、わりとシステマティックな対応です。
ただ、これが易経の該当部分を何回か読んでみると不思議に綺麗に対応する気がするのが面白いところです。
日本の伝承(神話・昔話・伝説)で例えるなら?
水の女王は、美と清らかさを特徴とするらしいです。
ということで、美を重視するならイクツシマヒメや弁財天を、清らかさを重視するならセオリツヒメあたりがよいと思います。
その他
作者のアレイスター・クロウリーの、カップのクイーンの解説をみると、
「その本質を見きわめるのは、不可能に近い。彼女は観察者の性質を完全に反映するからである。」(トートの書 P167)
という記述があります。
済んだ湖のような、鏡のようなイメージをもつとよいと思います。
誰にでも優しいので八方美人に見えるけど、そうではなく単に目の前にいる人に愛を注いでいるだけ。
こういうタイプの人は水のクイーンに近いタイプかもしれません。
恋愛
最後に、「恋人・パートナー絶賛募集中」な人に向けた恋愛トークでの「カップのクイーン」の参考例を。
ポジティブにとれば「流れに身を任せきれば、全てうまくいく。」といったストーリーです。
ネガティブにとれば「ちゃんと理性的に考えて相手を選ばないと、痛い目を見る」というストーリーになります。
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通信講座・教材
1.タロットカード 解読テクニック 音声&PDF(初心者さん向き)
2.タロット教材各種 生命の樹をふまえたタロット講座など(基礎&応用)
参考文献など
ト-トの書 / The Book Of Thoth (A.クロウリー),正統ピタゴラス数秘占術(渡辺 だりあ), 易経 ビギナーズ・クラシックス(三浦 國雄) The Qabalistic Tarot: A Textbook of Mystical Philosophy (Robert Wang) ,Wikipedia (English,日本語)etc
※この記事は、理解のステップとして面白いものをという編集方針を基本としています。