ソードの5の意味  Defeat 敗北 – トートタロット –

ソードの5のキーワード

ソードの5は、Defeat(ディフィート)、敗北と呼ばれます。

自立や自由への戦い、改善の努力は、感情の暴走によって
敗北を余儀なくされてしまいます。

客観的には「問題なく試合に出れる」けど、
精神的なスタミナ切れでリングに上がれない状態です。

ソード( 知性 )×5( 混乱 )= Defeat( 敗北 )

知性が混乱してくると、戦いには負ける、ということで。

>>スートと数字のイメージ・意味は、こちらを参照

イメージストーリー

好きな勉強はあるけれど、気力がわかない。

独立できる力はあるけど、失敗経験のせいで前に進めない。

好きなスポーツはあるけど、なんかやる気がしない。

失敗を深刻に受け止めすぎていて、先に進めない。

絶望したことで、意外と先に進めそうな気がしてきた。

悔し涙は流したので、あとは次の段階に行くだけになった。

シンボル解説

トートタロットのソードの5には、占星術マークでいうと、みずがめ座の金星が描かれています。

みずがめ座( 自由 )×金星( 優しさ )=Defeat( 敗北 )

自由への戦いを敗北に導いてしまうのはある種の優しさである、ということで。

>>12星座と10惑星の意味は、こちらを参照

日本の伝承(神話・昔話・伝説)で例えるなら?

ソード(力)の5(崩壊)なので、「武士たちの武器は役に立たなくなった(竹取物語で月から迎えがくる所)」みたいな話がいいかもしれません。

その他

トートの書を読むと

「知性は感情により弱められた。敗北は平和主義に起因する。裏切りも含まれているであろう」(トートの書 P206)

とあります。

この後も含めて要約すると「男性性の抑圧と、女性性の堕落が、文明の崩壊をもたらす」といった話です。

例えば、ローマ帝国の衰退期においては「自立心や闘争心」みたいな男性的な美徳が失われ、ローマ市民は 「パンとサーカス」といった与えられる快楽ばかりを追いかけるようになっていった、みたいな話です。

ダースベーダーのような暗黒面の将軍によって崩壊する王国というよりも、白雪姫の魔女のような暗黒面の女王によって崩壊する王国、とでも言うべき状態でしょう。

知性の暴走ではなく感情の暴走で、バカをやってしまうのがソードの5的な状況です。

本当は好きな相手に、どう接していいかわからず、ついつい遠すぎる距離感で接してしまうみたいなものも含みます。

恋愛

最後に、「恋人・パートナーとの出会いに悩んでいる」な人に向けた恋愛トークでの「ソードの5=敗北」の参考例を。

ポジティブにとれば「失望を経験することでいい意味で現実的になれて、次のトキメキにつながる。」といった展開です。ネガティブにとれば「出会った相手に期待しては幻滅することを繰り返しても、何も起きません。理想の異性なんて幻想の中にしかいません。」という展開になります。

 

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参考文献など

ト-トの書 / The Book Of Thoth (A.クロウリー),正統ピタゴラス数秘占術(渡辺 だりあ), 易経 ビギナーズ・クラシックス(三浦 國雄) The Qabalistic Tarot: A Textbook of Mystical Philosophy (Robert Wang) ,Wikipedia (English,日本語)etc

※この記事は、理解のステップとして面白いものをという編集方針を基本としています。

nakajima oumi

nakajima oumi

シンボルと精神世界の研究家。 「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」。日本文化と欧米文化は異なるからこそ面白い。

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