ワンドの3のキーワード
ワンドの3は、Virture(バーチュー)、美徳と呼ばれます。
美徳というのは勇気とか知恵とか愛とか、その人らしさの中の
優れた部分ですね。
意外と何でも美徳に変わります。臆病さが美徳になった場合は慎重という
性質に変わりますし、無謀さが美徳になった場合は勇気という性質に
変わります。怠け心が美徳になれば合理化という知恵に変わります。
ワンド(理想)×3(生み出す)= Virtue(美徳)
理想がカタチになると、美徳として体現されるということで。
イメージストーリー
好きな人に徹底的に優しくする、仲良くなれる。
遊びたいことを企画化する、新しい仕事が生まれる。
余ったお菓子を配る、喜ばれる。
アイディアをシェアする、いいたたき台になる。
何もせず一緒にいるだけ、相手が勝手に元気になる。
シンボル解説
トートタロットのワンドの3には、占星術マークでいうと、おひつじ座の太陽が描かれています。
太陽( 利他心 )× おひつじ座( 自己表現 )=Virtue(美徳)
人のためにやることと自分のためになることがイコールになる時、最高の美徳が表現される、ということで。
日本の伝承(神話・昔話・伝説)で例えるなら?
「3」は数の象意からいくと女性性となり、何かを生み出す数でもあるので「新世界のはじめ」的なイメージがあるものがいいかもです。
神武天皇の船団が九州から東方にむけて進もうとしているシーンとか。
その他
「これは春の始まりだからだ。このため、<棒>は開花した蓮の形をとっている」
(トートの書P193-194)
この絵のワンドの形状は公式には「蓮(ロータス)」だそうです。これは言われればそう見えやすいです。
作者さんは、蓮とバラが好きなのか、トートではこの2つはあちこちでてきます。
どちらも女性的な美しい花ではありますが、私はロータス(蓮)は女神的な静かさ、ローズ(薔薇)は男神的な力強いイメージが浮かびます。あえてこの2つで比べた場合。
水上に咲くロータスと、大地の上に咲くバラの木の差ですかね。
恋愛
最後に、「恋人・パートナーとの出会いに悩んでいる」人に向けた恋愛トークでの「ワンドの3=美徳」の参考例を。
ポジティブにとれば「ちょっぴり居心地が悪い場所へ行くと、気になる相手が見つかる」といった展開です。ネガティブにとれば「自分に合わない場に行くと、出会い運が低くなる」という展開になります。
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通信講座・教材
1.タロットカード 解読テクニック 音声&PDF(初心者さん向き)
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参考文献など
ト-トの書 / The Book Of Thoth (A.クロウリー),正統ピタゴラス数秘占術(渡辺 だりあ), 易経 ビギナーズ・クラシックス(三浦 國雄) The Qabalistic Tarot: A Textbook of Mystical Philosophy (Robert Wang) ,Wikipedia (English,日本語)etc
※この記事は、理解のステップとして面白いものをという編集方針を基本としています。