ソードの騎士の意味 読み方 – トートタロット –

ソードのナイトのキーワード

一言で言うと「止まったら死んでしまう、回遊魚タイプの頭脳派」です。

コートカードはキャラクターカードなので、どんなキャラかという自分なりのイメージをもつことが大事です。

例えば?(日常生活的)

恋愛なら、いつも新規開拓に余念がない人。
仕事なら、常に新しいプロジェクトをどんどん進めていく人。

あるいは、いつも「変化を続けていること」がふつうな人

自分の目的のためにあらゆる手段を使い続ける人

物事のロジックを明確に把握しようとする人

止まっていることではなく、動いていることが通常運転という人

クロウリー式の易とタロットの対応

易では、32の雷風恒(らいふうこう)に対応しています。「恒」という言葉自体は
「常に(オールウェイズ)」あるいは「永遠」のイメージです。恒久平和とか恒星などの恒です。

卦辞は「往く攸有るに利あり。」(出かけていくのに利あり)

と風のエレメントらしいのがきています。

恒の彖伝には「四時変化して能く久しく成る」とあります。変化と安定は表裏一体である、というトートタロットのあちこちで強調される思想が、ここでも出てくるわけです。

クロウリー式のタロットと易のリンクは、騎士は「雷」で風は「風(巽)」なので、水の騎士は雷と風を組み合わせている「恒」に対応するという、わりとシステマティックな対応です。

ただ、これが易経の該当部分を何回か読んでみると不思議に綺麗に対応する気がするのが面白いところです。

日本の伝承(神話・昔話・伝説)で例えるなら?

極めて理知的な騎士(成人男性)ということで、頭の良い男性キャラクターで動きがあるキャラクターがいいでしょう。歴史上の人だと、豊臣家の屋台骨を支えていた石田三成とか、悪左府と畏敬されていた藤原頼長とか。神話上のキャラクターなら、スクナヒコナとかシオツチとか。

その他

作者のアレイスター・クロウリーの、ソードのナイトの解説をみると、

「このカードにより示される人の精神的特質は、活動、技能、鋭敏、巧妙である。」(トートの書 P170)

という記述があります。

頭がよくて活動的、どんどん物事を進めていく、というところでしょうか。

活動性(風)と激しさ(ナイト)という相乗する性質をもっているので、良くも悪くも、葛藤というものと無縁です。「やりたいけど、やる気がないんです」という葛藤を多く抱える人を見ると、「君はバカかね?悩む前に動きたまえ。」と内心で言いそうなタイプかもしれません。

ただ、スピードは速いけど、熟慮するタイプではありません。よくも悪くも朝に決めたことを夕方にはひっくり返す、ような部分も日常的であるタイプでしょう。

恋愛

最後に、「恋人・パートナー絶賛募集中」な人に向けた恋愛トークでの「ソードのナイト」の参考例を。

ポジティブにとれば「前のめりこそ正義、どんどん行動すれば出会いにつながる。」といったストーリーです。

ネガティブにとれば「前のめりにすすめると、意図しない人とばかり出会う。」というストーリーになります。

 

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参考文献など

ト-トの書 / The Book Of Thoth (A.クロウリー),正統ピタゴラス数秘占術(渡辺 だりあ), 易経 ビギナーズ・クラシックス(三浦 國雄) The Qabalistic Tarot: A Textbook of Mystical Philosophy (Robert Wang) ,Wikipedia (English,日本語)etc

※この記事は、理解のステップとして面白いものをという編集方針を基本としています。

nakajima oumi

nakajima oumi

シンボルと精神世界の研究家。 「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」。日本文化と欧米文化は異なるからこそ面白い。

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