戦車(The Chariot)の意味（主にトートタロット用）

キーワード

7 戦車(The Chariot)　ヘス(Heth)(ケスとも)　かに座(巨蟹宮)　夏至
意味　戦士の力（火事場の馬鹿力)　戦場での勇気　大勝利　激しさ　etc

キーワード解説

ヘブライ文字のヘスは、柵を意味し、アルファベットのHの起源となる文字のひとつです。(HomeのH、HeroのH)　数字の7は、世界七不思議などの７。数秘的には神秘や永遠など、精神の内側（天)に向かう力を象徴します。
かに座（巨蟹宮)が象徴する性質は、保護的、敏感さ、愛情深さなどです。キーワードは”我は感じる”、夏の最初の星座（活動宮)で性質はCOOL&WET、水の星座に分類されます。

イメージ

おおまかなイメージとしては、”勝利にむかって突き進む力”です。
長距離走ではなく短距離走。短期集中の時に発揮できる強い力です。

物語で例えると？

物語で例えると、主人公が”新しい世界（ステージ)へ走り出した瞬間”です。古い規則や習慣などは無視して、新しい世界へ進む時期です。

たまりにたまっていたダムの水を一気に解放した時のような、長年片思いしていた相手からようやくＯＫをもらえた時のようなイメージです。
歴史で言えば、”さいは投げられた！”と決断して軍隊を率いてルビコン川を渡り（当時のローマの法には違反していた行動）、元老院から一気にローマの政権を奪い取った時のカエサルみたいなものです。

日本神話で言えば、タケミナカタ（諏訪神社ご祭神）のような強力な武神のイメージ。または、”義によって助太刀いたす！”というノリの上杉謙信のイメージ。川中島で車懸りの陣形（車輪のように円形に部隊を配置し、交代しながら次々と攻撃する陣形）で武田の本陣へ突撃した上杉軍のイメージです。

このカードが現れる時は、”直進！”がキーワードです。なにがあっても、ひたすら”直進”です。爆発的なエネルギーが使える時期なので、電池切れを起こす前に、フルスピードで正面から突き進むのがいいでしょう。

コメント

上杉謙信の信仰した毘沙門天のイメージをもつのも手かも、でも韋駄天のほうがイメージ近いかなあなどとも思います。あとは、豊臣家への義のために徳川と戦った真田雪村や石田三成のイメージもいいなあとも思います。
古代地中海世界の戦車の実物を映画で見るなら”ベン・ハー”がお勧め。戦車がでてきたかどうかは忘れましたが、リドリー・スコット監督、ラッセル・クロウ主演の”グラディエーター”もとてもいい映画です。