Symbols on The Chariot
星模様の天蓋、星の兜、二つの月(肩当て)、(胸甲の)正方形、絵文字入りの草摺(スカート状の部分)、棒、都市の城壁、野原、戦車、翼(戦車正面)、円と棒(戦車正面)、白のスフィンクスと黒のスフィンクス
1.星模様の天蓋
天上の影響力、自由意志、平等に降り注ぐ光
2.星の兜
栄光、希望、鼓舞
3.二つの月(肩当て)
運動性、神の正義、「ウリムとトンミム(出エジプト記28章)」という祭司職のアイテムを象徴する(エリファス・レヴィによる)
4.(胸甲の)正方形
安定、大地、不動
5.ベルト
帯剣するための道具
6.絵文字入りの草摺(スカート状の部分)
神聖さとのつながり
7.棒
指揮杖、アメとムチ、驕慢
8.都市の城壁
防衛力、交渉力、秩序
9.野原
戦場、無秩序
10.戦車
凱旋式(ローマ帝国)、征服、メルカバ(エゼキエル書)、マカバ(=メルカバ)
11.翼(戦車正面)
勇気、勝利、スピード
12.円と棒(戦車正面)
男性性、男根
13.白のスフィンクスと黒のスフィンクス
理性と狂気、静と動、上昇と下降
コメント
エリファス・レヴィがなぜ「ウリムとトンミム(ヘブライの祭司の道具、一種の神前裁判に使われたとも)」を「二つの三日月(肩あて)」が象徴するものと記述したのかはわりと謎です。
戦う馬車としての戦車は中国大陸にも地中海世界にも存在していましたが、ローマ帝国では「戦車競走」という現代の「競馬」とも似た娯楽としての戦車競走が派手に開催されていました。
実際のところは謎ですが、もしかしたらギャンブルやエンタメとしての戦車競走をイメージさせないために、神聖性のシンボルがたくさん盛り込まれていったのかもしれません。