日本に十二宮の概念が伝わったのは平安時代くらいだとか。高野山に保管されているマンダラには、十二宮を描いたものがあったりします。古代バビロニアにはじまったものが、東と西へそれぞれ伝わっていったという話です。
ところで、春夏秋冬のイメージと、季節の変わり目の西洋占星術の星座(宮)のイメージ、重ねてみると面白いかもしれません。試しに「春」でイメージを重ねてみましょう。
1.春のイメージ
要約)
春は「二つの世界の境界線があいまいになる、妖しく美しい時期」としてまとめることができます。
占星術)
うお座
キリスト的、宇宙愛的といった、イメージを持ちます。自分も他人もなく、みんなLOVEで包み込む対象、みたいな。
おひつじ座
猪突猛進、というイメージを持ちます。
うお座で境界線があいまいになり、おひつじ座で、向こう側とこちら側の境界が消えて、ゲートが開いたので一気に飛び出した、という風に解読してみます。
東洋古典)
春はあけぼの、やうやう白くなりゆく山際(徒然草)
春来つては遍く是れ桃花の水なれば、仙源を弁えず何れの処にか尋ねむ。 (王維)
徒然草は、暁の山の空で、昼の世界と夜の世界の境界線が徐々に変遷していく美しさを歌っています。
王維の詩文は、桃の花の咲き乱れて現世と仙人界(異世界)の境界がゆるやかになっていくあやしい美しさを歌っています。
最後にまとめ)
ということで、まとめると、新しい扉が開いてしまった時の「不安と期待」でしょうか。
急に片思いしてた相手から告白されたけど、突然すぎてラッキーすぎて心の準備が・・・、
みたいなイメージです。