初体験の大切さ

エッセイ

初体験・・・、ときくと、どんなことを思い出しますか?

人間が長く続けられていることって、わりと最初のころに楽しい体験や何かの効果がでた体験をしたことが多いような気がします。

1.ブログをはじめた→ブログつながりのoff会(イベント)にいってみた→すごくいい出会いがあった
2.SNSをはじめた→SNS経由でいいビジネス上の出会いがあった
3.セラピーをはじめた→お客さんにとても感謝された
4.写真をはじめた→偶然すごくいい写真がとれた→見た人から社交辞令ではなく感動された

などなど。

この話題で一番印象的なのは、文芸春秋かなにかで読んだ歌舞伎役者の子供の初舞台の話。ありとあらゆる手段で、子供の初舞台が、すごく楽しい体験になるように全力で周囲がサポートするのだそうです。

1.客席は満員に (しかも歌舞伎座・南座などの数千人規模の豪華な大劇場。)
2.たくさんの掛け声( 「成田屋!」みたいなかけ声が客席からはワンサカ届く)
3.子役が出てくるだけで、客席から、”かわいい!”と祝福の目線

などなど、圧倒的な祝福とともに芝居人生をスタートするので、「舞台=楽しい」という刷り込みがはたらき、生涯現役で歌舞伎の仕事を続ける人が多いのだとか。文芸春秋の記事の中で現代劇の有名な演出家が「現代劇の役者の多くが、20過ぎてからうらぶれた小劇場で客は知り合い2人だけ、みたいなさびしい初舞台からはじまるのと圧倒的な差でうらやましい限り」とコメントしていましたが、こういうスタートで仕事生活がスタートする人はとても幸せな人生を送る確率が高いと思います。

大人が何か新しいことに挑戦する時も、なるべく早い時期に、楽しい経験ができるようにすることが大切です。

そのためには、最初の壁をなるべく短期間で越えることです。
最初の壁というのは、パソコンでいえば「ブランインドタッチ(タイピングをストレスなくできるようになること)」、英語のヒアリングなら「英米人の英語が、意味はわからなくても聞き取れるようになる」などでしょうか。

なので、なにかを習うなら初期のころの講座の選び方って実は大切で、「適度に甘やかしてくれること(あまり苦痛を伴わないこと)」と「本質的なことをしっかり教えてくれること(その講座を終えると自習する力がつく)」が大切な部分になります。

英語のヒアリングを例にすると「発音の練習をきちんとやると聞き取りができるようになる」もしくは「聞き取れない音は発音できないから耳を鍛える」などのアイディアとトレーニングの方法を教えてもらえると、かなり短期間で「意味はわからなくてもなんとなく聞き取れる」ようになります。あとは単語やフレーズをたくさん覚えれば意味も分かるようになっていきます。

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