Symbols on Fool
頭の羽根飾り、棒と袋(旅装)、ボロ服(袖がボロ)、手に持つ花、ブーツ(靴)、服の丸い模様、背景の波っぽい山、太陽、上を向く犬、崖
1.頭の羽根飾り
頭に羽根が生えてる。高い次元とのつながり。あるいはアホになる。
2.棒と袋
旅行。身軽な荷物。
3.ボロ服
袖がボロいことに注目。物による豊かさに無頓着。
4.手に持つ花
薔薇、神聖さとのつながり。快楽と美とのつながり。
5.ブーツ(靴)
どこにでもいける頑丈さと柔らかさのある靴。
6.服の丸い模様
回り続けるから安定。
7.背景の波っぽい山
彼方へと向かう意志。
8.太陽
昼間の世界。
9.上を向く犬
旅の仲間。旅の危険。
10.崖
いつの間にか土台が崩れている危険。
コメント
フールは旅人感がポイントかなと思います。黒船ではないですが「ヨソモノ」がやってくることで世界が変わるという発想です。
「王様は裸だ!」と言えるのはその王国の外の世界の人間です。大人の臣民は忖度してしまいますが、子供やよそ者は王様に遠慮する必要がありません。
日本の時代劇では殿様が「ご意見番」みたいな「殿様を批判をしていい人」をそばに置いておく例があります。組織のトップは周囲がイエスマンで固められやすいので、何もしないと実際の物事が見えなくなってしまう危険が上がるからです。
中世の西洋では宮廷道化師(フール)が似たような役目をはたしていた時期があるようです。愚者はバカなので何を言っても許される、ゆえに「みんなが王様に言えない耳の痛い話を、王様にストレートに伝える役目も持っていた」ということです。
「空気を読むべき?読まないべき?」という話がありますが、フールに関して言えば「空気を読まない」から価値がある存在と言えるかもしれません。