なにかの理由で呪いがかけられていて、それが解けるというパターンがあります。
昔話や童話だと、「鉢かつぎ姫」や「人魚姫」などです。
人魚姫の場合は人魚から人間になる取引の代償として声をとられてしまいます。
鉢かつぎ姫は、本当の母親の死後、頭にかぶった鉢がとれなくなってしまいます。その後、家を出ることになり、いろいろあってあるところで下女をしていました が、いい男性と出会えた時に呪いが解けて鉢がとれて元のお姫様の姿に戻ります。これは呪いが幸いして最後は幸せになるというパターンで「呪い実は観音様の 守護であった」という感じの話です。
古事記だと、「髭が伸びるようになっても口がきけないままの皇子(ホムチワケノミコ)がお り、父親(垂仁天皇)は色々なことを試すも成功しない。占いで出雲の神の祟りという結果をえたので皇子を出雲にお参りにいかせたら、無事に口が聞けるよう になった」という話があります。
わざわざわ呪をかけて参拝にこさせるとは神といってもずいぶんと回りくどいことをするものです。
なお、この話の前半では、皇子が白鳥を見て何か一言しゃべったのでその白鳥をとらえるべく家臣が諸国を回って捕えてきたという話があります。この皇子の時に、鳥取部(ととりべ-鳥をとる人)などの役職が作られ、これが鳥取県の鳥取の由来となっています。