Symbols on The Star
1つの大きな星、7つの小さな星、裸体の女性、水瓶、木と鳥、池
1つの大きな星
大きな希望、最初の最初のキッカケ
7つの小さな星
小さな希望、最終的なゴール
裸体の女性
作為のない(自然)、我慢をあきらめる
2つの水瓶
恵み、豊かさ、コントロールを手放す
木と鳥
広い視座
池
受け入れる
コメント
絵的には節制の絵と対比すべき絵ですので、情動を抑えるのではなく解放するという視点で解釈されることが多いと思います。「やってみなはれ」みたいな。仏教的には「煩悩即菩提」のようなお話に似ているかもしれません。
星と言えば「希望」という連想がよくされます。「希望」は「信仰」「愛」と共に3つの対神徳と言われています。枢要徳の4つと対神徳の3つをあわせると中世キリスト教世界における7つの美徳です。(7つの大罪の美徳バージョン)
「希望」というのは「いまだ実現しない未来」なので、未来と現在には常にギャップがあり、そこには大なり小なりの絶望があります。その絶望を無視するのではなく、ストレートに受け止めるのが「希望」の持つ強さの本質と言えます。
「希望」という美徳を「ネガティブな現実は無視してポジティブな未来を信じればいい」という解釈だけにしてしまうのは、ネガティブを我慢して無視することでこの世の悲しみを増大させるだけになる可能性が高いので「怠惰(7つの大罪)」になってしまうのではないでしょうか。