トンスラ(tonsura)というのはザビエルみたいな頭頂部や後頭部の一部をそるカトリック教会のお坊さんたちの髪型です。
トンスラという言葉自体は、髪の毛を剃るという意味のラテン語で、坊主は髪の毛を剃るという意味では、別にキリスト教に限った話ではないのですが、日本語でトンスラというとカトリックの剃髪の髪型のみを指すことが多いです。
この髪の毛の一部を残すという髪型、何の意味があるんだろうと謎だったのですが、気功の視点から見ると以外にありかもと感じました。要するに頭頂部周辺だけの体感の表面温度が下がることで、頭の気の流れをよくする方法(頭頂部のチャクラを開ける)だったのではという仮説を立てて見たわけです。
意味が失われた昔の習慣は、身体文化的な側面から光を当ててみると面白い仮説がたてられるかもしれません。月代をそる武士の習慣は、第三の目を開ける意味があったとか、おもしろ系仮説を立てて遊ぶのは面白いです。(これは史実的には兜(かぶと)を着た時に楽だからですが・・・、今回は真面目な突っ込みはなしでお願いします)
さて、こんなアホ考察に何の意味があるかというと、
髪型が人間の精神状態に与える影響とは? (ファッション的な意味を除く)
という視点を使ってみたら面白いのではないかという話です。
現代人の前髪で考えてみましょう。髪型が坊主でない場合、
前髪を下ろすか? 後ろへ引き上げるか?
という選択誌があります。
>>仮説1
前髪を下ろすということは、頭の気を身体の前面へ下げるのを手伝っていると考えることができます。前髪を上げるということは、頭頂部の気を身体の背面へ下げるのを手伝っていると考えることができます。
例えば
頭の気が過剰であれば、前髪を垂らして頭部の気をおろす。
頭の気をガンガン使うのであれば、前髪を上げて頭部の気の流れを活性化させる。
>>仮説2
前髪を上げるということは頭蓋骨の前頭骨を上側へリフトすることになる。それによって、第三の目のチャクラが活性化される。
第三の目チャクラを活性化させたい人→前髪をあげよう
第三の目チャクラを不活性化させたい人→前髪を垂らそう
という話もできます。
この辺の条件設定は設定する人の自由度が高い部分なので、当人的に実用性が高くなるように設定してもらえばいいです。髪型と身体の状態の変化という視点を持ってみると、意外と面白い発見ができる可能性があります。