神仏カードのメイキングをいくつかピックアップしてお届けします。
星々について
これは、カードの裏表紙(共通面)とも同じデザインですが、キトラ古墳などの古代の天文図(二十八宿)をモチーフにしています。
東西南北に関しては、わかりやすさ重視で上が北、下が南、右が東、左が西です。
それぞれ、四神になっていて、北=玄武、南=朱雀、東=青龍、西=百虎、となります。
春が青(緑)、夏が赤、秋が白、冬が黒、になるのは東洋伝統の配色です。春が青(緑)なので青春という言葉があります。北原白秋は白秋は秋が白というところからとられています。
余談ですが、古い時代の「青」は現代語の「緑(グリーン)」も含んでいます。青=greenだったと考えると、春は青、というのも納得感が出やすいのではないでしょうか。グリーンの信号をなぜ青信号と呼ぶかというのも、昔の青は今のグリーンも含んでいたからなのです。
この星の絵になるまでにはトライアンドエラ―がたくさんで、
最初は、先代のカードのデザインをマイナーチェンジする予定でした。
先代の日本神話カードは三種の神器があしらわれたデザインになっています。
ただ、今回は純粋に神様カードではなく神様&仏様カードになったので、それにふさわしいモチーフに変更しなくてはということで、デザイン案はいくつか出た中で、今の星座のものになりました。
ちなみに、没になったデザインも面白いものは多く
月の満ち欠けをあしらったもの
密教法具をデザイン化して配置したもの
三種の神器&宇宙
などが出てきたのですが、「宇宙的」な広がりを表現するものをということで今のものが最終決定となりました。
なお、カードの共通面と箱は実は微妙にちがっていてカードのほうは、すみっこに勾玉が隠れています。また、上下中央にはロータスの雰囲気な花と宝剣が隠れています。