人間には小さな英雄が必要

エッセイ

人間には小さな英雄、小さな神が必要です。手でふれられる中期的な目標になる人物がいると、その人の成長は大きく加速します。

All men need something greater than themselves to look up to and worship.
They must be able to touch the divine here on earth.

(Elizabeth 1998 Geoffrey Rush )

AKBは会いに行けるアイドル、握手できるアイドルという手の届くアイドルという立ち位置で大ヒットしましたけど、要するにそういうことです。天上の神ではなく手で触れられる手近な中期目標があったほうが楽しいということです。

そういう小さな英雄的な存在は、中学時代は学校の先輩とか先生だったかもしれない、子供時代は両親だったかもしれません。

歴史上の人物やTVの中のアイドルや著名人はなかなか手では触れられません。頭の中でしか対話できない人達とは別に、手でふれられるお手本も求めたいのが人間という生き物だということです。

そして、「できるかできないか分からないこと」に挑戦し続けるのは多大なストレスですが、「既に成功例があること」に挑戦するのはそれよりはストレスがだいぶ低くなります。

あとは手近な目標を見つけたらなるべく近くにいってみましょう。頭の中でだけ対話しているよりは、挨拶や握手だけでも生で交わしたほうがいいです。せっかく相手が生きている普通の人間なのですから利用できる機会は利用しましょう。

「考えるな。感じろ」的な心の世界のスキルみたいなものだと、何度も会うだけで自然にコピーできてしまうこともたまにあります。(門前の小僧方式で覚えてしまったライフスキルというのは意外に実用性があります)

 

nakajima oumi

nakajima oumi

シンボルと精神世界の研究家。 「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」。日本文化と欧米文化は異なるからこそ面白い。一般論や常識に違和感がある方歓迎。

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