新しいフィーリングやセンスの習得に必要なこと(直観・霊感その他)

エッセイ

たまに霊感タロットという単語を目にすることがあります。霊感(インスピレーション)の定義にもよりますが、辞書的な意味でとるなら「霊感的な要素が0のタロット」は「AIやアプリのタロット」と同義ではないかと思います。そこで、今回はスピリチュアルな感覚を育てる時の心構え的なものを書いておこうと思います。

1.何を学ぶにしても「一発で変わる。一瞬で変わる」を期待しない
2.最初から「もう理想の自分になってる。(たまたま一部の感覚やスキルが封印されてるだけ)」みたいな意識でいる
3.(理想の自分になるための)修行は、無理なくゆるゆると日常に溶け込ませる

「一瞬で変わる」を期待しないほうがよい理由

「これをやれば一瞬で変わる」みたいなものが全くないわけではないのですが、何かを学ぶたびに「これをやれば一瞬でかわれる」を期待すると「今度こそ!→またたいした成果がなかった」という負のループにはまって失望して飽きてしまう可能性が上がります。

残念ながら楽器のマスターと似ていて、不思議な感覚を育てるにはそこそこの時間は必要です。毎日コツコツ的な姿勢のほうが有効ですので、そのためには「一瞬で変わります」的な期待はしないほうがよいでしょう。

自己啓発的なセミナーに関するブラックジョークに「セミナー会場では盛り上がったけど、家に帰ったらすぐ冷めた」みたいなものがあります。感性を育てるのはセミナーで一気にドーンというよりも、日常で地道に積み上げるイメージのほうが大事です。

海外のすごい聖地に3年に1回行くよりも、毎日毎朝祈りの時間をもってから仕事や家事にとりかかるみたいな習慣をもつほうがおそらく有益です。(毎日のものと非日常な刺激と両方あると理想)

最初からなり切ったほうがいい理由
インスピレーション的なものは「あると思えばある。ないと思えばない。」というタイプの感覚だからです。合理的に証明できない領域ですので「自分はそういうものがあるらしい」と思い込める環境に身を置くのがおそらく一番よいでしょう。

身近に丁度いい環境がない場合は、ブログでも何でもいいですが発信する時間を定期的にもつのもいい方法の1つです。もし古典的な少女漫画に出てきそうな白魔女的なイメージが好きな人なら、「魔女が西洋の植物のスピリチュアルな話を語ります」みたいなタイプのブログを持っておくのも1つの方法でしょう。

修行は日常に溶け込ませるほうがよい理由
感性の開発は長期的な取り組みが必要なので、食事や睡眠レベルで習慣にならないと意味がないからです。山奥に10年20年こもるのでなければ、日常世界の中に無理なく溶け込むものであることが必要です。

「魔女修行をするぞ」的なイメージなら「ハーブティーを飲んでリラックス」だけでもある種のトレーニングにはなります。ファンタジー小説でいう魔法戦士みたいなイメージが理想なら「朝起きたら、空手の稽古をする」みたいなことでもいいと思います。

自己観察という性質を持つものであれば、たいていは瞑想的な時間を作ることができるので、インスピレーションを開発する助けになります。実際には難易度の高い方法にはなりますが、何も考えずに「ただ無心に歩く(そして歩いている自分自身を観察する)」という時間でも、毎日もてればそれはそれで立派な修行になると思います。

nakajima oumi

nakajima oumi

シンボルと精神世界の研究家。 「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」。日本文化と欧米文化は異なるからこそ面白い。

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