日本で一番売れた自己啓発本はなんだと思いますか、これ実は「一万円札の人」の書いた本です。福沢諭吉先生の「学問のすすめ」です。有名な本ですがこの本で大切なことはタイトルに全てが集約されています。
1.問題提起(クエスチョン)「人間は平等なはず」なんだけど、実際には金持ちと貧乏人、賢い人と愚かな人がいるよね?なんで? なんで世の中不平等なのさ?
という問題提起からはじまり。
2.答え(アンサー)この差はなに?金持ちや賢人は何が違うの?実はカンタンだよ。勉強する人としない人の差なんだよ。「勉強して賢くなって、金持ちになって幸せになろうよ。」
という内容の話で序文終わりです。
つまりは「勉強しよう!=幸せになろう!」という話で、明治時代の人口3千万人くらいの時代に300万部売れたそうです。日本人は明治の昔から勉強好きな国民性だったということです。
もちろん明治の昔と現代で「異なる物」はあります。今の時代に「欧米の科学技術」を輸入することに多くの人が命をかける必要はありません。何を学ぶべきかが個人によって大きく異なってきているのが現代という時代です。
もちろん知識は知っているだけではなかなか役に立ちません。
「知らない→知っている→なんとか使える→自由に使える」
と一歩一歩段階を経て初めて「学ぶ=幸せ=お金」になることは言うまでもありません。
知らないよりは知っているほうがよいですが、知っているが使えるに進化するには実験や行動が必要です。例えば交渉術の勉強なら、本を読んだら実際の現場で少し使って見る、うまく使えなくてがっかりする、さらにもう一度試す、この繰り返しで「勉強=幸せ」のシナリオができあがっていくのです。