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太陽神アマテラスはなぜ女神なのか?

アマテラスは言わずと知れた日本神話の主人公の一人。高天原(天上世界)の主宰神で、皇室が先祖神と祭る神です。太陽神というとたいていの世界の神話では男性なのに日本神話のアマテラスはなぜ女神なのか? これは考えて見ると面白い謎です。

河合隼雄はこの件で面白い分析をしていて
「日本型の組織というのは、中空均衡型のボトムアップ型。(トップは実務をせず→周囲の人ががんばる) 太陽神で男性だと「陽×陽」でトップダウンのリーダーになってしまう。
日本的リーダーシップを体現する天皇のご先祖様は太陽神(陽性)で女性(陰性)という適度な弱さが必要だった」

といった趣旨の話をしています。(記憶からの復元なので細かい所が違ったらすいません)

古事記編纂当時くらいの朝廷は、天皇の強力なリーダーシップというより有力者の話し合いによって運営するような国の姿をイメージしていた可能性があります。

天智天皇や天武天皇といった強い力で激動の時代を牽引していった人達が世を去ると、「これからは、話し合いでのんびりすすめましょう」という空気になっていったのかもしれません。また、女帝が即位した時期だったので皇室の神を女神にすることで正当性をPRしたという可能性もよく指摘されます。いわゆる大人の事情という奴です。

神道の形が現代の形に近くなるのは明治時代ですが、この時も、天皇専制ではなく薩摩や長州といった有力な藩の下級武士出身の人達が中心になって明治政府を動かしていました。つまり、豪族達の合議制で動いていたようなもので、明治大帝の独裁ではなかったのです。

だからこそ、アマテラス女神説を公式な説として採用したという可能性はあります。

では、太陽神アマテラスが男性とされていたとするとどうなるでしょう?

これはこれで、ストレートにトップダウン型のリーダーシップを発揮することが求められていた時代だったという推測をすることができます。

男神説がささやかれるようになる時代というのは、「男性的リーダーシップ」が必要とされてくる時代だと読み解くことができます。

実は中世の絵ではアマテラスが男性の姿で描かれているパターンもありますし、両性具有とされるものもあります。天岩戸神話では、美女のストリップに好奇心を刺激されていますし、男性キャラクターとして見るとすっきりする部分もあることはあります。

トップダウンのリーダーというのは、間違える時は大きく間違えますが、変革や変動の時には絶対にこちらのタイプのリーダーが必要です。独裁的なリーダーシップなくして、世の中の新製品は何も生まれなかったでしょう。話し合いで多数決でやっていたら、世の中を変える新製品なんて生まれません。

大地震が起きた時に「話し合いでどうするか決めましょう」みたいなスローなことをしていたらみんな死んでしまいます。こういう時は、即断即決が必要です。

最近だとiPodやiPadを作り出したスティーブ・ジョブズなどが良い例ですが、世の中を変える新製品というのは、一部の天才の独断によってのみ生まれます。決して話し合いからは生まれません。大衆は自分が本当に欲しいものを理解していないからです。



アマテラス男神説というのは実は昔から存在する話なのですが、現代においてもこれが一部の人達の間でささやかれるようになっていることは何を意味するのか?
女性的な感性の時代などと言われる昨今ですが、そうはいっても実は根っこの所では「男性的なパワー。」「俺の道は俺が切り開く!」的な暑苦しい熱意が必要とされる時代になっているということを象徴しているように思えます。

所長
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ストーリー(神話)・ストラクチャ(構造)・スピリチュアル(精神世界)、3つのSな視点から物事の起源を見るインスピレーションを鍛えるサイトです。所長のキャラは、愛のあるドSです。モットーは「遊びをせむとや生まれけむ、戯れせむとや生まれけむ。」
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