人類最初のセックス(古事記神話)

日本人・日本文明

日本神話の場合、人類最初の男女の交わりは、非常におおらかです。キリスト教社会と違って、性的なものに対する禁忌はもともと強くありません。また、それがもともとの日本的な文化なのです。

イザナキ(男神)「俺の体には余ってる所がある」
イザナミ(女神)「私の身体には足りない所がある」
イザナキ(男神)「では余ってるところと、足りないところを合体させて子供を産みましょう。」
イザナミ(女神)「いいですよ」

以上。古事記から直訳です。おおらかすぎてムードも何もないと怒られそうですが、こんな感じです。このシーン。このあと、女のほうから「いい男だね」と声をかけて交わったところいい子供に恵まれず、神様にお伺いをたてたところ「男から声をかけなさい!」と天上からお達しがあり、次は男から「美しい女だ」声をかけて日本列島の島々と多くの神々を産むことになります。

古事記の編纂は和銅5年(AD712年)ですが、こういう逸話が神話に入っている=昔から女性のほうが恋愛は積極的だったのかもしれません。「がんばれ男の子!男子たるもの、恋愛では自分から声をかけにいきなさい!」と啓蒙されていたのは奈良時代からだったのかもしれません(笑)

ちなみに日本書紀(一書(五))によると、イザナキ(男神)とイザナミ(女神)は男女の交わりのやり方がわからず、セキレイ(鳥)を参考に交わりをしたという逸話があります。鳥さんから連想したとなると、人類最初の交合の体位はキリスト教圏でいう正常位(英語ではmissionary position”宣教師の体位”と呼ばれる)ではなかったかもしれません。さりとて、細かい記述まではないので、今でいう、騎上位になるのか後背位になるか、そのあたりはご想像にお任せします。

※セキレイの動画(YOUTUBEより)

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