瞑想ガイドライン

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この瞑想ガイドラインは初心者向けのガイドラインとして作成したものです。

1.瞑想の目的

東洋の伝統から言うと「瞑想そのものが目的である」とされます。

ただ、これは修行者のための言葉です。私達は、健康や美容のためだったり、「頭が良くなりたい」だったり、「脳の休憩」として、だったりもするでしょう。

*サトリを開きたいみたいな、修行的な目的なのか?
*キレイになりたいみたいな、美容や健康が目的なのか?
*頭がよくなりたいみたいな、自己啓発目的なのか?
*脳の休憩がしたいみたいな、休息が目的なのか?
*神秘体験や性的体験など、真剣なあそびが目的なのか?

自分なりの目的を定めてみましょう。別に1つではなく2つ3つあっても構いません。発想力が欲しいでも、気持ちいい神秘体験がしたいでも、サトリを開きたいでも何でも良いです。

自分の目的をしっかりイメージすると世の中の情報の中で「何を取り入れて、何を無視すればいいのか」がはっきり分かってきます。健康法レベルでやりたい人が、オリンピック選手なみのことをしても意味は無いですし、逆もまたしかりです。

2.瞑想のスタイル

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おおざっぱに分けると、静的なスタイルと動的なスタイルがあります。

静的なものは、「ひたすら何も考えずに座る」というものです。座禅のイメージでOKです。

全く何も考えないのは難しいので、「ひたすら歩く」とか 「ひたすら呼吸に意識をむける」とか「ひたすら図形をみつめる」とか、なにか1つだけの動作に集中するという方法もあります。

動的なものは「イメージをどんどんふくらませていくもの」です。シナリオを作ってそれにそって進めていくようなものはこっちに近いです。イメージの中で「山に登って、泉の水を飲んで、草の上でゴロゴロ寝転ぶ」とか「呼吸とともに光の玉が、背骨を上下していくイメージをする」なんてのはこっちです。

3.瞑想の前提

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カラダのムダな力を抜くこと。

これが大前提になります。お風呂にノンビリ入っているイメージをしてみてください。温泉でリラックスして何も考えずにボケーっとしている。あの感じです。

実は、「適度に力を抜く」というのはとても高度なスキルです。できていると思ったら、できていないと思ったほうがいいです。

これがある程度できてくると、あなたも武術の達人(マスター)などのようにオーラが出るようになってしまいます。オーラが欲しい人はリラックスの練習からやってください。(リラックス法を単品で練習したい人は、筋弛緩法とか自律訓練法とか、捜せば山ほど練習方法はありますので検索してみましょう。)

あと、食事の直後やお酒を飲んだ直後は、瞑想には適しません。お腹は少しすいてるくらいのほうがいいです。この辺は普通の運動と同じ感覚で考えてください。食事直後に運動するとキツイことになりますよね?あれと同じです。トイレも直前に済ませておきましょう。

4.瞑想の注意

瞑想する女性の図

光が見えたり、カラダが浮いたり、神様からメッセージをもらったりしても、「夢」ととらえてください。何を見たとしても、「真面目に受け取りすぎないように」ということです。

体験にどんどん「意味づけ」をするのは、人間の持つ変な性質のひとつです。物事に本来はプラスの意味もマイナスの意味もありません。そこに意味をつけるのは人間が自由意志でやっていることです。

神秘的な経験=レベルがあがった、ではありません。良い夢を見て楽しかったというだけのことです。逆に、神秘的な経験が何もなくても安心してください。あなたは幻想を見ていないというだけです。

5.瞑想の環境

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雰囲気のよい神社やお寺などをイメージしてください。

そして、あの雰囲気を自宅や瞑想のためのスペースに再現しようとしてください。

雑念がわきにくい環境を作ること。カンタンにいえば「掃除しよう」ってことです。周りの音がうるさい場合はヘッドフォンをしてBGMをかけるという方法もあります。掃除しても部屋が臭いなら空気清浄機でも入れてください。

あとは五感で「ここは瞑想する場」と訴えかけましょう。下記は例なので全部やらなくても問題ないです。

目(視覚)→キレイに整理整頓された無駄なモノのない部屋
耳(聴覚)→静かで無音、もしくは、波の音や森の音などの自然音。瞑想音楽など。
鼻(嗅覚)→白檀(サンダルウッド)やセージなどの香を焚く。アロマオイルを使うなど。
皮膚(触覚)→入浴後、天然素材の肌触りのよい清潔な衣服、身体をしめつけない肌触りのよい衣服に着替える。
味覚(舌)→きれいな水で口をすすぎ、歯磨きしておきましょう。

例えばこんな風に五感に訴えかけて環境を整えるのもよいでしょう。

※注意点 : たとえば香やアロマを焚く場合、品質の高いものを選ぶか使わないかのどちらかにしましょう。安かろう悪かろうな低品質な香料を使うと、かえって身体に悪い影響が出るリスクがあります。あからさまな毒物と違って「1回や2回ではなにも起きない」からこそ、使うものには注意したほうがいいです。

6.瞑想を続けるコツ

瞑想
こういうものは、トイレやお風呂やご飯と同じような「日常の中の当たり前」になるまで継続することが大事です。

そのためには「完璧主義」にならないことが一番大事です。

三日坊主大いに結構です。四日目さぼったら五日目からまた再開すれば問題ありません。

とにかく「自分にキツクしすぎない」ことです。お釈迦様も「俺、王子としての気楽な贅沢をやめて修行者としてハードなことを散々やったけど、難行苦行したって悟れないよ。バランスが大事だよ。」的なことをおっしゃっています。あまりにサボリの嵐だと自分が悲しくなると思いますが、きつくしたから成果が上がるというものではないです。

 

あと、うまく物事を続ける裏技は「他人をうまいこと巻き込む事」です。

GoogleやAppleのような最先端のIT企業でも瞑想が行われてるんだということを言って、友達や家族をメンバーに加えて瞑想会をするのもよいでしょう。シリコンバレーでも流行ってるのは事実のようですし(笑)
では、楽しい瞑想ライフをお楽しみください。

nakajima oumi

nakajima oumi

シンボルと精神世界の研究家。 「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」。日本文化と欧米文化は異なるからこそ面白い。

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