下記は大正・昭和の時代に出口王仁三郎によって普及された
一霊四魂という考え方の枠組みで、人間の心を4タイプにわけて分類するものです。四魂の解釈としてはおそらく古神道系では一番有名でしょう。
荒魂(あらみたま) →勇(行動力)
和魂(にぎみたま) →親(親和力)
幸魂(さちみたま) →愛(養育力)
奇魂(くしみたま) →智(分析力)直霊(なおひ) 省 上記の4要素を統合する力
これは1人の人間の中に4つの要素があり、これを1つの直霊という要素が統合しているというイメージで理解すると良いと思います。
心理学のほうでも
感情・理性・直観・感覚
といった4つの心の働きがあるという分析がありますし、人間の心を4つに分けて分類するのは東西問わずよく行われているようです。
さて、一霊四魂に話を戻しますが、ここでは少し違った視点でこの分類理論を再構成してみようと思います。
まずもともとの枠組みとして『荒魂(あらみたま)か和魂(にぎみたま)か』
という枠組みを考えてみましょう。
火のような積極的な力を荒魂(あらみたま)
水のような受動的な力を和魂(にぎみたま)
と思ってみてください。
どんな人間の中にも、火山のような激しい一面があると思えば、
海のように静かな一面もあるものです。
『荒魂=火 激しい・ポジティブ・能動的』
『和魂=水 優しい・パッシブ・受動的』
という枠組みになります。
これは、荒っぽい人とか静かな人、みたいな分類にしていくだけなので簡単だと思います。
身近な人を何人か思い浮かべて「荒霊(あらみたま)が強い人か? 和魂(にぎみたま)
が強い人か?」と考えてみるとよいと思います。
次に「思考優位か感情優位か」ということを考えてみましょう。
思考優位の人は、理性的で合理的な発想を大切にする人です。長話よりも簡潔で分かりやすい会話スタイルを好みます。
感情優位の人は、感情を第一に大切にする人です。いきなり本題に入るより雑談ばかりで最後に本題に入るような会話スタイルを好みます。
思考優位の人から見れば、感情優位の人は『うざい・動物的すぎてめんどくさい』になりますし
感情優位の人から見れば、思考優位の人は『冷たい・機械的すぎてめんどくさい』となります。
これはどちらの要素も必要です。災害や戦争などのハードな現場では「感情<理性」が
求められますし、家庭内の夫婦生活や子育て等のソフト現場なら「感情>理性」が求められます。
感情で戦争をするのは非合理ですし、セックスや恋愛を手順に従って合理的に行おうとするのも非合理でしょう。
では、この二つの枠組みを縦軸と横軸として組みあわせて表にしてみましょう。
ここに4魂を配します。
水と火というのは動的か静的かという話になります。次回はこの表をもとに解説をしていきます。