手抜きのススメ(楽をすることへの抵抗)

エッセイ

あえて断言します。楽をすることを考えたことがないという人は、身体は勤勉でも心がナマケモノなのです。手抜きこそが真面目に生きているということです。ところが「楽をする」という言葉や「手を抜く」という言葉、とかく悪いイメージでばかり使われることが多いようです。

これはいくつか原因があります。

  1. 手を抜いてはいけない部分ではないかという不安(失敗したくない)
  2. 人と違うことをすることへの不安 (変だと思われたくない)
  3. お手軽=インチキ という経験からの不安(失敗したくない)
  4. 考えるのがめんどくさいという怠惰(頭つかいたくない)
  5. 身体を動かしてると行動した感がある(成果よりも充実感のほうが欲しい)

などが主なところでしょう。

 

要するに楽をすることへの抵抗感というのは

「失敗したくない」「(考えるの)めんどくさい」「やってる感がほしい」

という三つの欲望に集約されます。手抜きへの罪悪感・嫉妬・恐怖というのは実は「自分自身の欲(自己満足)」から来ているものなのです。

 

仕事でもなんでも、「合理化できることはどんどん合理化して楽をする。合理化したくないことは合理化しない」という選択は大切です。炊飯器や洗濯機といった家電を例に考えると分かりますが、「楽をする」という気持ちは基本的に善なのです。もし「自動車や電車ではなく頑張って歩くこと」が選択されていたら、交通機関の進歩や経済の発展はなかったでしょう。楽ができることはどんどん楽をしようという思考こそが、人類の文明を現在の段階に押し上げたのです。

 

「いかに手を抜くか」ということをしっかり考えることが、無駄な事を自動化することにつながり、人生にとって大事なことにしっかりと意識を集中させることにつながります。人間の持つエネルギーには限界があります。なんでも全力でやってるというのは、実は「何ひとつ全力でやってない」というのと同じことです。

nakajima oumi

nakajima oumi

シンボルと精神世界の研究家。 「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」。日本文化と欧米文化は異なるからこそ面白い。

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