内部シナリオの書き換え。自己管理・セルフマネジメントのコツ。

エッセイ

いわゆる習慣を変える方法についての核心的な部分を解説します。

目標達成とか願望の実現とかをしたい人にとっては一番大切なネタです。自分の望む習慣を作れるようになれば、何かしらの領域で神レベルに達する可能性はかなり高くなります。

ある行動が心の中のシナリオとして習慣化する時には

1.キッカケ (スイッチになるもの)
2.自動処理=考えなしにする行動 (自動的に発動する処理)
3.ご褒美 (強化する処理)

という構造があります。いわゆるわるい遊びがあっという間に習慣化するのは、わるい遊びのご褒美は「今すぐ味わえる」からです。

例えば、嫌なことがあると甘い物を食べてストレス発散するという悪習があったとして

1.仕事で人間関係のムシャクシャがたまる (キッカケ)
2.甘い物をたくさん食べたくなって食べる (自動処理=考えなしにする行動)
3.とりあえず自分の欲求を満たしたことで癒やされる(ご褒美)

的なシナリオがそこにはあるわけです。実は 「何も考えずにやること」にも仕組みやストーリーがあるのです。

もし、何かの習慣をやめたいのであれば

1.【キッカケ】を変える
2.【他の処理】をつくる
3.【他の処理へのご褒美】を用意する

この3つの視点が大事になります。

1.習慣が発動するキッカケを見える化する (キッカケをコントロール)
2.自動処理でからだが勝手に反応する前に違う行動をとる (他の処理をつける)
3.別の報酬で設定する (報酬を変える)

ということです。

さっきの「嫌なこと→甘い物をたくさん食べる→憂さ晴らし」という行動を変えるのであれば、

1.食べ過ぎという行動の【キッカケ】を見える化・意識化する

2.別の処理を作る。それをすることを意識する
(例えば高級なお茶を飲むとか、呼吸法を1回だけするとか・・・)

3.他の処理をしたことへ「自分で自分を褒める。(無理にでもほめる!) 」

とかです。

最初にやるべきなのは「キッカケ」のコントロールです。

やめたい習慣があるならキッカケを見つけてそのキッカケで別のことをする習慣をつける。継続したい習慣があるなら、なにかキッカケを作ってそのキッカケで新しい習慣を行い、やったらすぐに自分で自分にご褒美を出す。これが大事です。

朝起きたら祝詞をあげるとか、とか7時になったらお茶を飲むとか、時間や生理現象をキッカケとして使うのも良い方法です。

もう一つ覚えておくべき精神は「とても小さな変化でも大袈裟に喜ぶこと」です。これができないと、自分で自分にご褒美を出すことができないので、習慣を変える力を身につけることは難しいでしょう。

nakajima oumi

nakajima oumi

シンボルと精神世界の研究家。 「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」。日本文化と欧米文化は異なるからこそ面白い。

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