酒に真実あり(in vino veritas)

エッセイ

日本最古の詩集、万葉集には「かしこまって物を言うよりも、お酒飲んで泣くほうが優れている」という酒飲み万歳な歌が掲載されています。

賢しみと物言ふよりは酒飲みて酔ひ泣きするしまさりたるらし(万葉集)

「考えるよりも感情をそのまま外に出す方がよい」という視点でも読み解くことができます。隠れた感情はたまりすぎると心の健康によくないので、どこかで放出する必要があります。歌をうたったり楽器を演奏することで放出するという方法もありますが、感情を放出する方法の一つとして、お酒飲んで泣く、というのも有効と読み解くこともできます。

女性は「泣きたくなったら泣く」ということに対して寛容ですが、現代の男性は「男の涙は親の葬式といえども見せるべからず」的な価値観を持っていることが多いようです。もともと感情よりも知性が優位な人はわざわざ泣こうと思って泣くことは不要です。ただ、泣きたいことがおきた時は「泣くことはよいことです」に価値観を入れ替えたほうがよいでしょう。昔のひとは意外によく泣いたようです。

そうはいっても「涙を見せることの罪悪感が抜けない」という人は、肉体的には涙をながさずに「背中で泣く」術を身につけることを目指しましょう。例えばですが、楽器演奏で泣きたい感情をストレートに放出することができるようになれば、映画のワンシーン的にはいい絵になることは間違いありません。

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nakajima oumi

nakajima oumi

シンボルと寓話の研究家。作家 「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」

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