Symbols on Death
骸骨の騎士、旗(白薔薇)、聖職者、男性(王)の死体、目を背ける女性、目を向ける子供、川と船、2つの塔と太陽
骸骨の騎士
死の世界からのお迎え、平等性、終わり
旗(白薔薇)
神秘、狂気、変容、バラ
聖職者
儀礼(お別れの)
男性(王)の死体
この世の力の無力さ、人間の作る幻想の無力さ
(死に対して)目を背ける女性
真実の否定、生の現実を見ない
(死に対して)目を向ける子供
真実の受容、生の現実を見る
川と船
向こう岸へ渡る、変化
2つの塔と太陽
夜明け、再生、更新、始まり
コメント
RWSのこの絵に関しては作者のウェイトによると「ヨハネの黙示録(六章)」の第四の騎士(死)がモデル。
西洋絵画には死の舞踏(Dance Macabre)という明るく死に向き合う表現があるのでこれも調べてみるとよいでしょう。
伝統的な死神のシンボルの「鎌(刈り取るもの)」に代わって、黙示録に特に記載のない「旗」が死神の持ち物としてタロットの絵に採用された理由は考察してみると面白いかもしれません。
バラの旗の騎士といえばローゼンメイデン(Rozen Maiden)ならぬ薔薇十字団(Rosenkreuzer)の伝承が連想されることもありそうです。
なお、「死ぬ~」といった言葉は日常でも「苦痛」の比喩として使われることも多くあります。このタロットにおいても「死」は比喩として解釈されることのほうが多いです。