神と人の相性はあります。
例えば、自分と相性がよい神社に行くとよい気付きを得やすいですし、そうでもない神社に行くと無駄に気分が重くなります。正直、体験から学んでくださいとしか言いようがありません。伊勢神宮・出雲大社をはじめ色んな神社を回ると1年もたたず、自然に「自分にとっての善し悪し」は分ってくるでしょう。
相性というのはケースバイケースなので、誕生日や干支などから機械的なマニュアルを作ることはできません。血液型と同じでマニュアル化は必ず「バカの壁」を産みます。そもそも、占いとか神託とかそういう類いのものを完全にマニュアル化して、コンピュータでもカンタンにできるようにしてしまったら有難みが減ります。
ただ、相性を論理から判断することができないわけではないです。
まず、自分の先祖を源平藤橘のいずれかまでさかのぼりましょう。といっても遠い先祖が分る人のほうが少数派でしょうから、日本史の有名人の中から好きな人を一人「先祖」として選んでください。
1.源頼朝
2.平清盛
3.藤原道長
4.織田信長
5.足利尊氏
6.藤原不比等
7.桓武天皇
聞いたことある歴史上の有名人なら誰でも良いです。好き勝手に選んで頂いて大丈夫です。今回は神社なので日本人から一人選んでください。
次に、その人物の一族にゆかりの神社仏閣を調べます。
源氏→八幡宮
藤原氏→春日大社
平氏→厳島神社
その人物が個人的に縁がある神社仏閣がわかる場合はそれも調べます。
信長→熱田神宮(桶狭間の戦いの時に参拝)
清盛→厳島神社を創建
などです。
「私は信長が好き!」なのであれば熱田神宮が相性がいい神社となります。「家康が好き!」なのであれば「東照宮」が相性がいい神社となります。
そうして、「相性がいい神社」をひとつ決めたら、次はその神社と雰囲気の似ている神社、神様の属性が似ている神社を「自分と相性のよい神社」として回ってみていってください。例えば熱田神宮には三種の神器のうちの「宝剣」があるとされます。そこが好きなら、武神や武人を祭る神社を中心に回ってみるとよいです。
「好きな人物(仮決めした先祖)」に縁ある神社からはじめて、関連性がありそうな所や、雰囲気が似ている所を中心に回っていこうという話になります。
ちなみに遠い先祖は好きに選んで名乗ってもたいした問題は生じません。昔は身分社会だったので自分達のやりたいことにあわせて「うちの先祖は平氏です」「うちの先祖は源氏です」など、後から決めて名乗っていました。それが自分達の土地の権利や正当性を主張するために有効に作用したからです。現代でも先祖をネタにして何かの権利を勝ち取りたいという場合は、戦う覚悟も必要になるでしょう。ただ、そういう使い方をするのでなければ、先祖を誰に設定してもたいした悩み事は生じません。
なお、相性というのは移り変わる物なので、その時その時の自分の感覚を信頼してください。たたき台として先祖から推測という方法を使いましたが、人と人の相性と同じで、「自分にとっての縁があるなし」の問題ですので。「人によって正解は違う」のが正解です。