事実ベースで考えるか、大衆の思い込みから推測するか 

知的に幸せに

例えば、株式価格の予想について、王道路線をいくと

その会社の将来性 その会社の事業の価値

などが高ければ株が上がり、そうでなければ下がる、というのが本来です。

ただ、実際の株価の値動きは必ずしも上記のようにはなっていません。
ここで、出てくる名言が

株式投資は美人投票である(ケインズ)

という話です。事実がどうかではなく、大衆(多くの人)がどう思い込むかが重要であるということですね。

まとめると、株価の動きは、中長期的には、会社の事業の価値を反映するが、短期的には、大衆(特に専門知識はない人達)の単なる人気投票である、ということです。

例えば311のような災害時なども、多数の情報が飛び交います。
こういう場合

1 事実(普遍的な法則や、確定した事実)
2 報道・伝聞 (事実かもしれない情報) 
3 みんなが信じそうなこと

この3つを考慮して行動する必要があります。

例えば、実際に物資は十分にあっても、”大勢の人間が、不足すると思ってストックに入る”と、物資は実際に一時的に不足します。

人間の性質から考えて、食べ物の不安にかられている人間に、食べ物買うなっていっても無理な話だからです。

色んな情報というものは、「ホントのこと」と「みんなが信じそうなこと」の両方のフィルターを通して、見つめる必要があります。

(photo by splitbrain )

nakajima oumi

nakajima oumi

シンボルと精神世界の研究家。 「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」。日本文化と欧米文化は異なるからこそ面白い。

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