Symbols on Justice
2つの柱、柱の間のヴェール、王冠、剣、天秤
2つの柱
支柱、均等に支える、公平性
柱の間のヴェール
境界線、見えないもの、見えるもの
王冠
知恵、秩序の守り手、丁度いいルールを作る
剣
力、ルールを守らせる、悪を避けない
天秤
平等(公正)、応分の報酬、同害の復讐、等価交換
コメント
正義という言葉のイメージとして、比例的な正義と是正的な正義という話があります。天秤のおもりを釣り合わせる、平等にする、というのは何を意味するのかという話です。
比例的な正義は、働きに応じて各自に報いるような考え方になります。(能力に応じて報酬を出すみたいな)
「目には目を、歯には歯を」というのも近い発想です。同じ重みの被害で償わせるという話なので。(復讐のエスカレートを禁じている)
こちらは古典的な正義の概念で、非常に強い説得力を持つものです。タロットの正義は基本的にはこちらで解釈するほうがスムーズだと私は思っています。
なお、是正的な正義は、より積極的な介入をする考え方です。大富豪からたくさん税金をとって大貧民に与えるというような。所得税の累進課税制度がいい例です。比例的には平等だけど実際的には平等と言えないものの分かりやすい例は消費税です。例えば年収100万円の人の10万円と、年収1000万円の人の100万円は重みが異なるためです。
ハガレン(鋼の錬金術師)で有名になった「等価交換」という言葉がありますが、「何と何を等価とするか?」は永遠のテーマなのです。(正義に関してはこちらの記事も参照)