4つで分類するフレームワーク同士だからというだけでなく、意外に共通点も多いかもと思い立ったので整理してみます。西洋式を習った人がスムーズに東洋式のOSも欲しい人向け。
まず、万物を
FIRE(火)
WATER(水)
AIR(風)
EARTH(地)
で分類するのがギリシャ式の四大です。このFIREは物理的な火を表すのではなく、抽象概念であることは注意が必要です。人間も元気な人をさして暑いといい、静かな人をさして涼しいといいますが、そういう熱い涼しいと同じように使う概念です。例えば人間のキャラクターを分析する場合、「松岡修造はFIREの要素が強い」という風に使うわけです。
最近では、占星術などのオカルト・スピリチュアル分野あとはユングなどの心理学分野、あとはファンタジー世界の小説・アニメなどでよく使われるようです。主として精神世界で使われるようになっているのが、西洋の四大元素論です。
この辺は、東洋の五大元素論が現代でも鍼灸などの実用本位な治療効果が求められる物理世界でも使われるのとは真逆なのが面白い所です。鍼灸や整体は、実際に肉体を治療する必要があるので理論だけでなく現場感が求められます。
変なたとえですが、伝統が抽象概念として主に使われる西洋世界に対して、リアルな生き物として使われるのが東洋世界なわけです。科学以前の伝統を切り離すことを選んだ西洋世界と、伝統を実用本位で継承することを選んだ東洋世界の差とでもいいましょうか。
社会論にするときりがないので話を戻します。
四魂は、神々の性質を4つにわけて分類した古代日本の発想です。これを人間の分類に応用すると
荒魂 熱いキャラ(勇)
和魂 涼しいキャラ(和)
奇魂 理知的で軽いキャラ(智)
幸魂 感情的で重いキャラ(情)
となります。(出口王仁三郎的な方式を援用。王仁三郎は今では子孫の出口 汪(カリスマ予備校講師)のほうが有名かも)
これを、ギリシャ式の四大元素と対応させると
荒魂 FIRE(火)
和魂 WATER(水)
奇魂 AIR(風)
幸魂 EARTH(地)
となります。
意外に綺麗にリンクするので、西洋占星術やユング心理学などを学んだ人で、古神道の世界をのぞいてみたい人は、とりあえず的にこの対応で四魂を読み解いてみたら面白いかもしれません。