学校に掃除は必要?

知的に幸せに

学校で生徒に教室の掃除をさせることは必要か?というテーマの記事をまとめた下記ブログが面白かったので少し補足しておきます。
http://blog.goo.ne.jp/hiroccha_/e/b10366073805c520c6388da1771ffe28

一応私なりに再整理すると

掃除不要論

1.生徒を掃除させることの公益 < 業者に任せることの公益
となるので掃除は不要。 (学問の場には必要ない)
2.諸外国では掃除は掃除業者の仕事(雇用の確保という地域貢献)

掃除必要論

1.学ぶ場の掃除は修行の一環である (精神修養)
2.社会生活で組織の歯車になるための練習 (忍耐力と服従の美徳を養成)
3.業者に外注したら税金が上がる。生徒にやらせたほうが安上がり。(経費の問題)

となります。

歴史的視点でみると、「掃除=修養」は禅の道場が自給自足社会を形成していたから出てきた発想と考えることができます。自分たちで農地を持って自給自足する、つまり身の回りのことを全て自分達でやるのがよいという発想からきています。なので宗教的な伝統からきている慣習ということは意識すべきでしょう。修行だから「ムダなこと」に取り組むことに意味が生まれるのです。

ただ、「修身」でも何でもいいけど宗教的な知恵も含めて教える時間とセットでないと、単に掃除だけやらせても、単に「理不尽なことに耐える奴隷養成講座」にしかならない危険はあります。

武道の道場などなら「無心に掃除をすることで、無心に身体を動かす訓練をする」という具合に、修行には何かかしら味を付加してあげないと修養的な意味はつきません。ただ、こうした修行意識にスイッチを入れるには、「体現しているカッコイイ人」の存在は不可欠です。

さらにいうと、こういう精神修養的な教育をするためには、教師に「聖職者」的な権威を与える必要があります。これは21世紀前半の日本では壊れてしまった権威なので、復活させるのが難しいという点は問題点ではあるでしょう。

nakajima oumi

nakajima oumi

シンボルと精神世界の研究家。 「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」。日本文化と欧米文化は異なるからこそ面白い。

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