マスコミがバカなのか読者がアホなのか

マスコミがバカ報道をするたびに

「日本のマスコミはバカだ!」

という批判がネットの読み応えのあるブログを見ていると目立つようになります。

先日も、とある研究者の業績ではなく服装やキャラなどにばかり注目する報道に批判が集まりました。海外のマスコミは研究の素晴らしさをたたえる記事ばかりなのに、日本のマスコミはキャラクターを面白がる記事しかないと。マスコミ人が「視聴者はバカである」と思っている所がムカツクと。

ただ、実際は真面目でおもしろい学術雑誌が、ガセネタとゴシップとエロネタしか書いてない東スポより売れてるかっていったら売れてないわけです。

自称 約170万部 東京スポーツ新聞
自称   約28万部 ニュートン
(雑誌や新聞の発行部数は実際の販売数ではないので自称と書いておきます。)

まあ、数だけで考えると、まじめな話が好きな人間よりくだらないゴシップにしか興味がない人間のほうが多いわけです。
学問書が小説より売れた時代ってあるんですかって話で。

と考えると、「マスコミがバカなことしか書かないのは、真面目なことにお金払ってくれる人間の数が少ないから」という話になるわけです。
ニワトリが先か卵が先か見たいな話ですね。

それでも「バカである権利を行使する一般人」よりも「読者をバカ扱いするマスコミの中の人」のほうが罪が重いと思いますけど。

 

nakajima oumi

nakajima oumi

シンボルと精神世界の研究家。 「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」。日本文化と欧米文化は異なるからこそ面白い。

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