「神さまとご縁をもつには?」というのはカンタンな質問なのですが、これに関して勘違いしている人が多いようなので解説しておきます。結論から言うと「神さまと似たような属性を持つ」もしくは「神さまの正義を理解する」ということが重要です。
神さまも自分と同じ人が好き?
例えば、八幡神ですが、源氏の氏神であり、武家の守り神として有名です。弓矢の神として武運の神として信仰されてきた歴史があります。
さて、神さま側の立場にたって考えてみましょう。八幡神という神さまは武神としての属性を持っているわけです。そうなると、「武士」的な要素を持った人を好きになると思いませんか?戦う勇気みたいなものがある人をかわいがりたくなると思います。
人間は似たような価値観の人を好きになる傾向があります。なので、美人の回りは美人が多いですし、アーティストの回りはアーティストが多く、勉強好きな人の回りには勉強好きな人が集まるわけです。
日本の神さまというのは超越的な一神教のGODではなく、スーパーパワーを持った人間と解釈するとすっきりする神さまが大半です。アマテラスもスサノオも、神話を見ると「子供か!」というようなシーンもあれば「かっこいい!」というシーンもあります。
この点からも、神さまからすると「自分と似たような人、価値観が分かる人」を好きになると推測することができるのです。
呪術世界・魔術世界の原則は類感魔術すなわち「類は友を呼ぶ」です。最近は「引き寄せの法則」という言葉が流行っているようですが、要は「類は友を呼ぶ」を正しく活用せよということです。
武の神さまに祈るなら、「戦う美徳や空気を読まない美徳」を備えておいた方がご縁がつながりやすくなるでしょう。
逆に、弁財天のような芸能の神さまに祈るなら、「高級ファッションなんか虚業だよ」みたいな発想ではなく、「美は大事!イメージは大事!」という発想をきちんと理解する必要があります。
色んな神さまとご縁をつなぎたいのなら、世の中にある様々なタイプの美徳や正義を理解することが必要です。
カードを使うにあたって
営業畑出身の優れたスピリチュアル・リーダーの人は少なくありませんが、色んなタイプの人間を理解できるようになると自然と神様理解度も高くなる、というのはあると思います。日本神話のような多神教世界の神さまたちの大半は、超越的存在というよりもスーパーパワーな人間と呼んだほうが近い存在ですので。
カードを使うにあたっても、それぞれの神さまの「正義を理解する」ということは大切です。武神に関しては 「戦うことが大事という正義」を、艶福家の神に関しては「セックスが大事という正義」を、食べ物の神なら「食べ物こそ大切という正義」を理解するようにしていくとよいでしょう。
お気楽なメソッドとしては、自分がタブーだと思っていることを思考実験として全て肯定してみるといいです。優雅さに欠ける方法でよければ、ライブ会場で「○んこ」みたいな放送禁止用語を叫びまくるという、 自己啓発セミナーにありがちなことをするのも多少の効果はあります。
「人間関係の維持こそ最優先」が正義な時もあれば、「邪魔者は消せ!」が正義な時もあるわけです。どちらのルールも理解すると、カードの理解が進むと同時に人間理解と神さま理解が進むようになります。
神さまとの縁が近くなるだけでなく、無駄に嫌いな人が減るという現世的な御利益も生じます。