物事は逆から考えるとイメージしやすいことがあります。
学校で「静かにしてください」と委員長が叫ぶのはどんな時ですか?
答えは「クラスがうるさい時」です。
では
1.チームワーク大事にしろよ。
2.上司の命令はちゃんと聞け。
3.早朝出勤して深夜まで残業しろ
こういうルールが出来るということは??
「そんなルール知るか!」という奴等がたくさんいた可能性が大ということです。ちなみに奈良時代の十七条憲法の超訳です。(笑)
一応元ネタの聖徳太子の十七条憲法からネタにした部分を解説すると
1.和を以て貴しとなし (一条の冒頭)
和を大切に→同調ではなく協調しよう。「チームワーク大切に」の原文はこれ。
ちなみに「和をもって貴しとなし」のあとには、「議論をつくせば、道理が明らかになる。」的な「対話のすすめ」的な文章が最後についてきます。
2.詔を受けては必ず慎め。(三条の冒頭)
天皇(皇帝)の命令はチャンと聞けよって意味。「上司の命令はちゃんと聞け 」の原文はこれ。
当時の王朝の力はそれほど強くなく、命令しても無視されることは少なくありませんでした。
3.群卿百寮、早朝晏退。(八条の冒頭)
役人は朝早く出勤して遅くまで仕事しなさいの意味。「早朝出勤して深夜まで残業しろ」の原文これ。
仕事は無限にある。それくらいしないと終わらない。遅く来たら何かあった時に対応できないよ的な文章が続きます。
「仕事は無限にあるよ~だから24時間働け~!」
ともとれるブラック企業的なルールを作ろうとしています(笑)
※奈良時代は日の出前からお昼が通常の勤務時間帯だったようです。 朝4時~昼12時の勤務みたいなイメージ。
十七条憲法って奈良時代当時の役人のためのルールみたいなものなのですが、「和をもって貴しと・・・」を話のネタにするならwikipediaあたりにも乗っているので一通り最初から最後まで読んだ方が良いです。
聖徳太子はブラックプレジデントだみたいなジョークも飛ばせるようになります。