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日食は穢れた光?

昔の神道・陰陽道では、日食の光を穢れた光として不吉なものとして処理していました。ビートたけしの番組で旧皇族の先生がしゃべっていましたし、わりと知ってる人は知ってる話です。例 えば皆既日食だと、昼間にいきなり暗くなるわけですから予想がつかないと確かに怖い出来事だったのかもしれません。太陽と月と地球が一直線に並ぶわけで、 占星術的な視点でみても、「強烈なエネルギー」であること確かかもしれません。ただ、それもこれも単に「さっきまで昼間だったのに突然夜になる怖い出来事」だったというだけの話で はないでしょうか。

確かに、昔の普通の人からすれば「不可思議な出来事」です。「神の怒り」と言われれば納得しかねない天文現象ではあります。日食は実際には予測可能な自然現象です。が、これを予測する技術はかつては一部の人達によって独占されていました。「日食がおこった」→「回復するように祈りましょう」→「回復する」という茶番は一般人が無知な人ばかりだった時代には非常に効果があるお芝居だったと思います。古代においては日食のおかげで戦争が中止された例もありますし(リディアとメディアの戦い。現トルコ地方。前585年5月28日)、近くはフランスのパリ市民もフランス革命前までは「王がいなくなったら、太陽が登らなくなるのではないか?」と恐れていたとも言います。

ところで、この日食を穢れた光とする昔の価値観は「守るべき知恵」でしょうか、それともただの「壊すべき習慣」でしょうか。

何を信じるかは各自の自由ですが、私は、これはただの迷信として処理してよいと思います。天岩戸神話という、「太陽神が隠れて世界が暗黒になり、太陽神が出てくると世界が明るくなる」という神話があるくらいです。日本人にとって、日食は古くから知られている現象だったのでしょう。

天岩戸神話では、隠れた太陽神のために暗くなった世界で、他の神々は楽しそうに大笑いをして宴会さわぎをし、その様子を不審に思った太陽神が、岩戸をすこし開けて外をのぞいたところで外に連れ出される、という話になっています。

「もし故実を持ち出すのでしたら、日食の対応は、太陽が隠れだしたら大騒ぎをして楽しそうにするほうが古代の先例にかなっているのではないでしょうか(笑)」

精神世界的な本質論でいくと、太陽の死と復活というのが日食の意味するところです。つまり疑似的な死と復活を体験するイベントということになります。
日食は強烈なイベントではありますが、穢れたイベントでは全くないのです。

(写真引用元   © Luc Viatour (CC BY-SA 3.0) )

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