一霊四魂の再整理 2

精神世界

「親・智・勇・愛」(一霊四魂)の枠組みでいうと、「誰とやるかが大事な人(感情優位)」は「親と愛」が強く。「何をやるかが大事な人(思考優位)」は、「勇と智」が強くなります。

 

この表は、水と火(受動的⇔積極的)という軸と、思考⇔感情という軸で整理したものです。

「理性が活発で感情が不活発」な智の領域が強い人は、嫌な人が相手でも「自分のやりたいことができれば誰とでも組める」面があります。このタイプには「やりたいことをやらせること」が大切です。そうすると周囲の環境が悪くても「楽しいねー、みんな!」となんとかしてしまいます。

逆に「感情が活発で理性が不活発」な愛の領域が強い人は、「何でも取り組める。ただし、誰と組むかが大問題」となります。こちらは仕事の中身よりも「相性がよい人と一緒に組ませること」が大切になります。


理想からいえば、「智勇」の人と「親愛」の人とがパートナーシップを組めるのが望ましいです。

秀吉(親)と三成(智)、信長(智・勇)と秀吉(親)なんてのはいいコンビが成立していた例。

人たらしタイプの秀吉と、新しいビジョンや大義といった理想を推し進める信長、この二つのタイプは組み合わさると、「コンピューターつきブルドーザー」のような強烈な力を発揮します。秀吉が信長のもとで草履とりから大名にまでスピード出世できたのは「身分にこだわらない」合理的な信長の下だったからこそです。

優秀な事務官だった三成と、リーダの秀吉。この2人の組み合わせが豊臣政権を支えていたといっても過言ではありません。豊臣家が明国遠征や小田原攻めといった数々の巨大プロジェクトを実行できた裏には三成のような優秀な裏方の存在がありました。三成は、関ヶ原の戦いでも日本の半分を味方にして徳川家康と互角の勝負をしており、結果として敗れたとはいえ武将としての力も侮れるものではなかったようです。

ところで明智光秀は「智」タイプ、信長も「智」タイプ、この2人は同じタイプなので相性はよかったはずです。なので、光秀も信長政権の下では最も出世をした人の一人です。お芝居は話が盛り上がるので「怨恨から反乱」説をとる脚本が多いですが、実際は「天下を奪う好機!」と合理的に判断して挙兵した可能性も高いでしょう。信長が本能寺で明智の謀反を知った時「明智ならば是非に及ばず」(明智の謀反なら手抜かりはあるまい。逃げるのは無理そうだ)という判断をしたのは有名な話です。秀吉が非常識な速さで引き返してきたので明智は三日天下になってしまいましたが。

ただし、「智や勇」のタイプと「親や愛」のタイプはコミニュケーションのスタイルが180度違います。一言で言えば、男性的な「簡潔で結論から入る、ほぼ一言で終わる話」を好むか、女性的な「結論より雑談のほうが長い話」を好むかという話です。

なので、どちらかが自分のコミニュケーションスタイルを相手に合わせること ができないとつらいかもしれません。例えば、メール一つとっても、「用件のみの簡潔なメール」を好むのは智や勇のタイプです。これに対して、挨拶や体調を 気遣う言葉など、コミニュケーション的なものが入っていないと不安になるのが親や愛のタイプです。

nakajima oumi

nakajima oumi

シンボルと精神世界の研究家。 「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」。日本文化と欧米文化は異なるからこそ面白い。

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