お題目やアファーメーション(自己啓発)はいらない

日本人には日本語という変な武器があるので、「私は結婚します。私は成功します」とか、 アファーメーション的な「願いが叶った言葉を熱心に言う」的なくだらないテクニックを頑張る必要は実は一切ありません。アファーメーションは、必要なら英米系言語でやりましょう。(アファーメーション→願望や望む状態を、「既に叶っている」という文章にして言葉にすることで願いを叶えようとする自己啓発テクニックのこと)

我らが日本語には

葦原の瑞穂の国は 神ながら言挙げせぬ国

という有名な万葉集に出てくる言葉があります。(日本はコトダマパワーで幸福な国、言挙げしなくていい国的な意味です。 原文は「必要ないんだけど今回はあえて言挙げするぜ」と続きます)

言挙げ(ことあげ)というのは「特殊な意図をもって、未来がよくなるように言葉を発して願う」的なものです。

今風のお気楽スピリチュアルで言えば、「私の夢は既に叶っています」的なアファーメーションと実はよく似た話です。

「高い長財布をかえば 年収があがる」

みたいな意味のない縁起かつぎと一緒です。
この種のテクニックが基本的にいらないのが日本である。ということが大昔から実は歌われているのです。現代人よりも呪術的な発想の強かった時代の人が既に「おまじない的なテクニックなどはいらん。それが日本だ。」と言っているわけです。

 

「神道は宗教にあらず」という話があります。これは明治期に大人の事情で発明された概念なのですが、今でも説得力をもつ考え方です。

なぜこの発想が説得力をもつかというと、神道そのものが「祈りとかおまじないとか・・・、そういうの全部いらないから」と言い切りかねない面を昔から持っているからです。

「祈らずとても神は守らん」とか「守らずとてもこちは構わん」とか、を平気で言ってしまうのが神道なので。

なので、スローガンやお題目やアファーメーションは頑張らなくても、普段からホンネで生きてればそれだけでいいのです。

 

欧米のキリスト教徒は「CREDO(私はかみを信じます)」と「私は信じる」という祈りを習慣化することをします。「やるぞー!」と言葉で事前にPRして周囲を巻き込んでいく作戦を得意としています。回りをうまく巻き込んでいくのが得意な面は見習うべき点があります。

ただ、日本語を奉じる日本教徒は「君たちは、信じることをいちいち言葉にしないとモチベーションを保てないのかね?根性のない話だ」くらいのことを言ってよいのです。

 

(※日本教徒→筆者が思いつきで適当につけた言葉ですが、古くはイザヤ・ベンダサンなど日本人論の文脈ではわりとよくでてくる発想です)

 

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